2025年4月18日、台湾・新竹の新竹サイエンスパーク内にある台湾積体電路製造株式会社(TSMC)の建物。台湾積体電路製造会社(TSMC)は米中貿易戦争の中心に位置しており、両国は自国のテクノロジー産業に不可欠な先端半導体を台湾に大きく依存している。米国と中国が関税と新たな輸出規制を強化する中、TSMCのような台湾のチップメーカーは集中砲火に巻き込まれており、双方とも供給を確保すると同時に貿易ルールを利用してこの一か八かの地政学的・経済的競争で影響力を得ようとしている。 (アナベル・チー/ゲッティイメージズ)

台湾 国家安全保障上の理由から南アフリカへの半導体輸出を制限

台湾総統府は国家安全保障上の理由で、南アフリカへの半導体の輸出を制限すると発表した。この決定は、南アフリカ政府が最近、駐南アフリカ台北代表処の格下げとヨハネスブルグへの移転を求めたことと関連していると見られている。

台湾経済部国際貿易局は9月23日、南アフリカ政府の行動が台湾の国家と国民の安全を損なったため、主権を守る目的で貿易制限の措置を講じると表明した。台湾が半導体産業を、中国と関係の深い国への対抗手段として用いるのは初めての事例となる。

台湾経済部の発表によると、南アフリカ向けに出荷される集積回路、チップ、メモリーなど47品目については、輸出前に経済部の許可が必要となる。

▶ 続きを読む
関連記事
米イランの緊張が続くなか、イランのアラグチ外相は「イスラエル軍がレバノンから撤退しない限り戦争は終わらない」と主張。水面下で米イラン間の間接交渉が続くなか、停戦をめぐる駆け引きが激化している
中国共産党(中共)党首習近平が来週、北朝鮮を訪問する。専門家は訪朝の意図を分析し、米朝間の有効な仲介は困難であり、むしろロシアと北朝鮮への影響力をめぐる争いが主眼だと指摘している。ただ中朝両国はもともと同床異夢の関係にある
なぜ海軍ではなく海警なのか。台湾東方海域での巡航には、低コストで圧力をかける中共の新たな対台戦略が透けて見える
フィリピンのテオドロ国防省は中共の制裁に対し、「中国に資産はなく、行く予定もない」と述べた。さらに、中国の人々は友好的だとしながらも、そうした良さは「威圧的な政府体制」によって損なわれていると批判した
台湾は中共の軍事的脅威に対応するため、反艦ミサイルの配備を急ぐ。2029年初めには保有数は1800発超となる見通しだ