「普通に暮らすこと」が最大の罪に? 若者の静かな抵抗すら封殺される現実
「競争を降りて静かに暮らす」のは許されない? 「躺平系」ブロガーら封殺に遭う=中国
働いても報われず、結婚も家も遠い夢。そんな現実に疲れた若者たちが選んだのは、無理をせず最低限で生きる「躺平(タンピン)」だった。
だが黙って前向きに働き続ける「模範的労働者」は称賛されても、「競争を降りて静かに暮らす躺平者」は危険視されるのが今の中国である。
今月上旬、「躺平」潮流を象徴する人気ブロガー「小A在上網」の中国SNSアカウントが突如封殺された。本人によれば、プラットフォームから告げられた理由は、インターネット関連法規に違反しているというものだった。だが実際の投稿は、ネットカフェでゲームをする、街を歩いて食事をする、ただの平凡な日常にすぎない。政治批判どころか、むしろ「愛国的」な発言さえ交えていた。それでも削除の対象になったのは、皮肉にも「普通に生きること」こそ最大の違反と見なされるからである。
関連記事
ポルシェは中国販売不振で2026年末までに店舗を150から80へ縮小。販売台数26%減、利益99%減の苦境を受け、EV推進を緩めガソリン車にシフト。主要都市に注力する
習近平に22年忠臣・鍾紹軍が軍規律委に連行。苗華・何衛東案件に関与か。ロケット軍汚職後異動、ついに見捨てられ異例シグナル。蔡慎坤氏が確認、上将昇進式でも不在
董軍国防部長の失脚情報が相次ぎ、解任・軍籍剥奪・立件調査などの内部告発が続いている。苗華人脈の粛清と海軍高官の相次ぐ失脚で、董軍を巡る危機はむしろ深刻化している
北京を取り囲む高速トンネルで爆発。凄惨な映像が拡散する一方、1週間以上が経過しても中国公式メディアは沈黙。なぜ何も報じられないのかという怒りが広がっている。
2025年の中国各地で、江油事件や農民工帰郷警戒、大規模ストや墓掘り返し政策への反発など抗争が頻発。専門家は、絶望感の拡大と習近平への憎悪集中、地方財政の破綻とネット統制強化を背景に、民衆蜂起の条件が急速に熟しつつあると警告する