中国で広がる狂気の就職競争
「掃除なら誰でもできる」は昔の話? 清掃員にまで筆記試験と身辺調査=中国
「自分には能がないが、体力だけはあるから、掃除ぐらいしかできない」そう思っても、今の中国ではもう通用しないようだ。いまや清掃員の採用にすら「筆記試験」「面接」「体力検査」「身辺調査」が課される時代となった。
7月18日に公表された上海での清掃作業員募集では、まず筆記試験と面接が行われ、合格しても体力検査や身辺調査が待ち受ける。募集は44人にすぎないのに応募は198人、倍率は5倍近くに達した。応募条件も中卒以上に加え、男性は50歳以下、女性は45歳以下と、細かな制限が並んでいる。
関連記事
中国経済悪化の中、若者たちは失業や収入減、生活苦に直面している。駅で野宿する人も多く、就職も困難。中国共産党発表とは対照的に、現場の実態はより深刻だと語られる
中共政府の注意喚起後も日本行きフライトは満席が続き、多くの中国人旅行者が通常通り渡航している
中国の第3四半期直接投資は前期比51%減。多国籍企業の撤退が加速し、経済の先行き不透明感が深刻化している。
現役上将の約4割が軍紀委調査対象となり、軍事法廷への移送が進行。忠誠審査と権力集中が軍内部で加速し、制度的粛清へと展開している。
四中全会を前後し、軍の張又侠派と習近平が台湾方針を巡り激しく対立。大規模粛清が続き、両派の対抗が深まり、軍内権力図も変化している。