経済失速が変えた「贅沢の象徴」
ついに五つ星ホテルも「出張サービス」参入 生き残りかけた苦しい模索=中国
中国経済の減速で、飲食業界が深刻な打撃を受けている。かつて富裕層の象徴だった五星級ホテルでさえ生き残りをかけ、屋台販売に続き「シェフ出張サービス」に乗り出す事態となっている。
浙江省のある有名ホテルは、料理長とスタッフを客宅に派遣する「料理長の出張宴会」を開始。食材提供から調理、配膳、片付けまでを一括で行う仕組みで、料金は1800元から3999元(約3万7千円〜8万2千円)と幅広いプランを用意している。西安市の高級ホテルも同様に、誕生日会や商談などを想定した「シェフ出張宴会(食卓の準備から後片付けまで)」を打ち出した。
こうした背景には「消費の格下げ」がある。庶民は高額な宴会場を避け、家庭や小規模な集まりへと切り替えている。そこに中国当局の「禁酒令」が重なり、宴会需要は一層冷え込んだ。追い詰められた星付きホテルが参入したことで、もともと乱立していた「出張料理」市場の競争はさらに激化している。
関連記事
中国では、図書館の無料Wi-FiでVPNを使っただけで利用が把握される時代に。専門家は、公共Wi-Fiが監視の入り口になっていると警告
「空にもう一つの街」が現れた。中国で撮影された幻想的な蜃気楼が話題に。自然現象か、それとも別の何かなのか
料理を届けるだけではない。中国では配達員が地域の情報を報告する「流動哨兵」に。共産党が8400万人の働き手への統制をさらに強めている
予告のないダム放流、避難の遅れ、支援不足、そして情報統制。中国で繰り返される「天災人禍」の実態を追った
中国で相次ぐ残虐な犬虐待事件を受け、動物保護法の制定を求める声が国内外で高まっている。そんな中、中国国営テレビは「保護犬詐欺」を大々的に報道。「犬虐待問題から世論をそらす狙いではないか」との批判が広がっている