経団連の十倉会長。 (Photo by RICHARD A. BROOKS/AFP via Getty Images)

経団連がトランプ関税に懸念 日本の真の岐路とは?

7日、経団連会長は記者会見で、トランプ政権が導入した「相互関税」による世界経済への影響に深い懸念を示した。自由貿易体制維持の重要性を訴える一方、その発言には中国共産党政権の主張と類似する側面も見られ、日本独自の立場や戦略の明確化が求められる状況となっている。

2025年4月7日、経団連の十倉雅和会長は定例記者会見で、アメリカのトランプ政権が導入した「相互関税」に対する深刻な懸念を表明した。この関税措置は日米関係のみならず、世界経済全体に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘し、「自由貿易体制が維持できるかどうかの岐路に立っている」と危機感を示した。

十倉会長は、戦後の世界経済を支えてきた自由貿易体制の立役者であるアメリカが保護主義的な政策を強化している現状に対し「非常に残念である」と述べた。また、各国が対抗措置を発表することで保護主義的な動きが加速している点を指摘し、世界経済の混迷が深まっていると懸念した。

▶ 続きを読む
関連記事
片山財務相は財政演説で、不透明な中東情勢から国民生活を守るための「リスク最小化」を掲げ、2.5兆円の「中東情勢等対応予備費」創設を表明した
日銀の植田総裁は、中東情勢を受けた原油高という「供給ショック」への対応方針を示した。物価上振れリスクを強く警戒しており、状況に応じた追加利上げや長期国債買入れの減額計画を進める姿勢を鮮明にしている
経済産業省と財務省は、韓国、中国、台湾から輸入される熱延鋼帯および鋼板に対する不当廉売関税の調査を開始した。国内鉄鋼4社の申請を受け、安価な輸入品による国内産業への被害を調べ、課税の要否を判断する
石油連盟の木藤俊一会長は会見で、中東緊迫下でも代替調達により安定供給と製油所の稼働を維持していると強調。一方で、サプライチェーン強靱化に伴うコスト負担や競争力維持の議論が必要と訴えた
日本銀行・小枝審議委員の講演内容を解説。中東情勢を背景とした物価上振れリスクへの警戒感や、「金利の正常化」に向けた追加利上げの必要性、バランスシート正常化への道筋について分かりやすくまとめました