日本郵政(Shutterstock)

日本郵政 顧客情報不正流用問題で報告徴求命令

日本郵政グループが関与する顧客情報の不正流用問題が、深刻化している。総務省は、3月19日、親会社である日本郵政と日本郵便に対し、原因究明と再発防止を求める報告徴求命令を出した。この命令は、ゆうちょ銀行の顧客情報が事前の同意を得ることなく、営業活動に利用されていた問題を受けたものである。

2024年9月に初めて発覚したこの問題は、当初、かんぽ生命保険の販売目的で約155万人分の顧客情報が、不正に利用されていたことが判明していた。しかし、その後の調査で、投資信託や国債などの販売目的でも、情報が流用されていたことが明らかになり、不正利用された顧客数は、延べ約1000万人に上るとされている。

日本郵便は、ゆうちょ銀行の口座残高や取引履歴などの非公開情報をリスト化し、これを営業活動に活用していたと言う。この行為は、顧客の同意を得ずに行われたものであり、個人情報保護法や金融関連法規に、違反した可能性が指摘された。

▶ 続きを読む
関連記事
企業への不正アクセスによる個人情報の漏えいが相次いでいる。タイムズカーやローソンなど幅広い業種で被害が判明し、百万件超の事案は2026年に10件と過去最悪のペースに。企業のセキュリティー対策と委託先管理の強化が急務となっている
東京理科大学名誉教授の硤合憲三氏が、ノーベル化学賞を受賞することが決まった。長年にわたる研究成果が評価されたもので、日本の学術研究における大きな成果となった。
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は10月7日、タイの現地法人が管理するファイルサーバーが第三者から不正アクセスを受け、顧客最大627人分のパスポート情報が流出した可能性があると発表した
木原官房長官は10月6日の記者会見で、国内の民間企業への不正アクセスにより情報流出が相次いでいることについて「大変深刻に受け止めている」と表明。政府は、情報収集や攻撃の手口、傾向などの分析を通じて被害の全体像の把握を急ぐ方針だ
カナダ映画『超限戦』を10月、東京とさいたまで上映。パンデミック下で拘束されたウイルス学者を描き、科学と権力、情報統制をめぐる問いを投げかける