安さにつられて大容量の肉を購入したり、セールでまとめ買いしてしまい、食べきれずに冷蔵庫に保管したり、どのように肉を選べばいいか分からなかったりすることはありませんか?
冷凍保存の要点と解凍のコツを押さえると、冷凍する前にちょっとした工夫をするだけで、食材の美味しさを長持ちさせることができます。また、量に応じて整理しておくと、お料理をする時にも便利で、食材を最大限に活かすことができます。
6つの冷凍保存方法
鮮度と風味を損なわず、すぐに使える状態で冷凍するのが最も理想的です。ここでは、完璧な冷凍を実現するための秘訣をご紹介しています。ぜひご参考にしてください。
おいしさを保つために冷凍前にひと手間加えるのは必要ですが、冷凍後に便利に使えるのでいいですね。
1. 新鮮なまま冷凍保存
肉などの生鮮食品は冷蔵保存していても、長期間冷凍しておくと鮮度が落ちてしまいます。数日置いてから冷凍すると更に鮮度が落ちてしまいます。美味しさを保つためには、早く冷凍することが大切です!
2. 余分な水分を取り除く
食材の余計な水分を取り除かずに冷凍すると、霜が付いたり、風味が損なわれる原因となります。また、食材が固まってしまい、料理が難しくなることもあります。腐敗の原因となる血水や余分な水分を取り除くことで、より美味しくなります。
3.できるだけ薄く スライスし、厚さを均一にする
冷凍保存を成功させるためには、凍らせる時間と解凍する時間を短くすることが重要です。例えば、鶏肉や豚バラなどの厚みのある肉は、均一に薄くスライスしてから冷凍することで、速やかに解凍できます。
肉の種類、部位、状態(切り方など)日付を保鮮袋に記入しておくと、必要な肉をすぐに取り出せるだけでなく、賞味期限内に消費する手助けにもなります。
4. 使いやすい小分け包装
一回で使い切る量を小分けにして冷凍しておくと、必要な時にすぐに冷蔵庫から取り出せ、解凍時間を最小限に抑えることができます。また、解凍して使わない場合も無駄になることもありません。100gや200gなど使いやすい量で小分けにして冷凍しましょう。セールでまとめ買いしたり、大容量パックを購入した場合も、冷凍しておけば無駄になることはないでしょう。
5. 空気をできるだけ抜く
食材が空気に触れると霜が付きやすくなり、細菌の繁殖も促進されます。脂肪が酸化すると味が変わってしまいます。ビニール袋に肉を入れてできるだけ平らに広げ、中の空気を抜いて密封して冷凍しましょう。
6.お皿に盛り付けて凍らせる
食材が完全に冷凍されるまでの時間を短くすることで、鮮度を長持ちできます。熱伝導率の高い金属製の浅型プレートを使用すると、迅速に冷凍できます。完全に冷凍できたら、お皿から取り出して袋に詰めて完了です。
解凍の基本
状態に合わせて適切な解凍方法を選びます。解凍方法が肉の風味に大きく影響すると言っても過言ではありません。ここでは、解凍の際の知っておきたいポイントをご紹介します。
推奨NO.1、 冷蔵庫での自然解凍
時間はかかりますが、生肉を低温でゆっくり解凍することで血が少なく、風味が落ちにくいというメリットがあります。解凍するとビニール袋に水滴がつきますので、お皿にのせて冷蔵庫に入れましょう。
常温では3~4時間で解凍できますが、肉の厚みや中身によって解凍時間は異なります。半解凍の場合は、通常1~2時間かかります。ただし、梅雨時や夏の暑い時期は常温で解凍すると傷みやすくなるので避けましょう!
お急ぎの場合、 電子レンジで解凍
すぐに調理をしたい時や、少し温めたい時は、加熱しすぎないように時間を短めに設定し、様子を見ながら解凍しましょう。電子レンジの解凍機能も活用できます。
少し早く解凍したい場合は、流水解凍
保鮮袋ごと水を張ったボウルに入れて解凍します。こまめに水を替えたり、肉を裏返したりすると、冷蔵庫で解凍するよりも早くできます。
半解凍ってどれくらいですか?
●手で砕ける程度
●包丁で切れる程度の硬さ
外側は溶けていますが、中はまだ氷のように固まっています。冷蔵庫に入れる、流水、電子レンジの解凍機能を使うなど解凍方法はどれでもOKです。手で割って、後は包丁で切るだけです。
鶏肉のように柔らかい肉は、半解凍の状態のほうが切りやすいです。
解凍した後に再び冷凍するのはNGです!
一度解凍された食品は、美味しさや水分、風味が失われます。また、空気に触れることで細菌が繁殖しやすくなるため、衛生的にも再冷凍はお薦めしません。
(翻訳編集 青谷荘子)
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