中国の株式市場(JOHANNES EISELE/AFP via Getty Images)

深セン、上海、香港 中国の主要証券取引所がリアルタイムデータの公開を停止

中国の主要な証券取引所である深セン、上海、香港の市場がリアルタイムの取引量データの公開を突如停止した。この決断は市場透明性に与える影響と、国内外の投資家に不安を与えている。

最近、「上海・深セン・香港ストックコネクト」と呼ばれるシステム変更が明らかにされた。開始は上海と深センでは1か月後、香港では3か月後で、この変更により上海と深センの市場での海外投資家の取引情報、つまりリアルタイムの買い注文や売り注文のデータが非公開になる。

リアルタイムデータは市場の透明性を維持するために重要であるが、中国共産党が新しい規則を導入する背景には、専門家からも、中国共産党当局の市場操作や自党の利益を守る目的があるのではないかという指摘がされている。

▶ 続きを読む
関連記事
中共は、海外信託への資産移転、運用益、清算益を課税対象とする新ルールを発表。税率は20%で、過去の未納分も90日以内の申告を求める。香港の保険商品にも課税が広がると指摘
中国の自動車市場で、合弁・外資系ブランドのシェアが2026年6月に24.5%まで低下した。中国系ブランドは上半期に71.8%を占め、日米独メーカーは販売が大幅に減少。EV転換の遅れや海外サプライヤー依存が背景にある
フォーチュン中国500強で国有企業の支配力が一段と拡大。不動産大手は順位急落・脱落が相次ぎ、中国経済の構造転換とAI偏重戦略の実態が浮かぶ
中国の土地収入が前年同期比3割超減と急減。印紙税は倍増するも穴埋めには程遠く、地方財政は深刻な資金不足に直面。中央集中も進み、インフラ停滞や統計不信が拡大している
2026年上半期、中国のGDPは4.7%増えた一方、小売売上高は1.3%増にとどまった。都市部の消費低迷、住宅ローンの純減、預金の資産運用への流出、約1億人に及ぶ債務問題から、中国経済の実態を読み解く