日米比、南シナ海で共同パトロールへ 海自も初参加 中国共産党の脅威に対抗
今月11日に予定されている日米比首脳会談で、南シナ海における3か国による共同海上パトロールが発表される見通しだ。フィリピンと米国は既に定期的な共同パトロールを実施しているが、海上自衛隊が参加するのは初めて。中国共産党の南シナ海での存在感が高まる中、日米比の連携を強化し、地域の安全保障体制を構築する狙いがある。
共同パトロールの詳細は明らかになっていないが、中国共産党の強圧的な行動を容認しないことを示す「力の誇示」になるとみられている。最近では、中国海警局の船舶が南シナ海の一部の係争礁付近でフィリピン船に放水を行うなど、挑発的な行動を強めている。今回の首脳会談では、こうした中国の戦術への対応が主要議題の一つとなる。
ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は、今回の日米比首脳会談について、「包括的な経済成長と新興技術の促進、クリーンエネルギー供給網と気候協力の推進、インド太平洋地域と世界の平和と安全の促進について議論する」と述べた。一部メディアによると、3か国は全般的な安全保障協力を深化させ、昨年8月に行われた米国、日本、韓国の首脳会談と同レベルにまで引き上げるという。
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