ゴールドマン・サックス・グループのウェルスマネジメント事業の最高投資責任者は、中国の株式市場が大幅に下落しているにもかかわらず、投資する価値があるとは言えないと表明した。高盛のトレーダーのアーカイブ写真である(Photo by Chris Hondros/Getty Images)

ゴールドマン・サックス CIOが中国への投資に警告

ゴールドマン・サックス・グループのウェルスマネジメント事業の最高投資責任者(CIO)であるシャーミン・モサバルラマニ氏は、中国の株式市場が大きく下落しているが、中国へ投資する価値があると言うには不十分だと述べた。

モサバルラマニ氏は中国への投資を避ける理由として、中国経済が着実に減速へ向かうと予想されること、経済成長の3大支柱の「不動産市場」、「インフラ」、「輸出」が低調なこと、加えて中国共産党(中共)の政策立案の不明瞭さ、経済データの不一致などを挙げた。

さらに、中共政府による情報セキュリティの強化、一部経済データの発表停止、重要会議での年次記者会見の伝統の中止などが、投資家に対する不信感を増大させている。

▶ 続きを読む
関連記事
不動産バブル崩壊、消費低迷、投資減速。中国経済は次の成長エンジンを見いだせるのか。専門家は、AI「DeepSeek」のような技術革新だけでは構造的な課題は解決できないと分析。さらに「最大の足かせは共産党体制そのもの」と指摘する
中国市場の低迷と地元EV勢の台頭により、VW・BMW・ベンツの販売が3割超減。内燃機関依存や若年層ニーズの変化が影響し、各社は戦略転換と製品削減を迫られている
中国の自動車ディーラーは経営圧力が強まっている。7割超の店舗が上半期の販売目標を達成できず、販売員の収入減や管理職給与ゼロの動きも伝えられている
中共が採算を度外視してまで輸出を支え続ける理由は、単なる利益ではない。雇用、外貨、過剰生産、そして世界市場での主導権という、政権維持にも関わる構造がある
中共当局は、深刻な信用リスクが生じたとして武漢衆邦銀行を1年間、公的管理下に置く。民営銀行への管理措置は初めてで、地域的な金融危機への波及も懸念されている