2023年5月10日、LUSHの共同創業者でCEOのマーク・コンスタンティン氏 (Photo by ADRIAN DENNIS/AFP via Getty Images)

LUSH、動物実験廃止に向けた「Lush Prize 2024」最終候補者を発表 日本研究も候補入り

化粧品・バス用品メーカー「LUSH(ラッシュ)」は9日、動物実験廃止に向けた活動を推進する世界最大規模の基金「Lush Prize 2024」の最終候補者を決定した。心臓病研究で動物実験を用いない日本の技術など、世界から計55のプロジェクトが最終選考に残った。

『Lush Prize』は、動物実験に頼らない研究開発支援や動物実験の廃止に向けた活動を推進することを目的に、2012年にラッシュと英消費者団体エシカルコンシューマーが共同で設立した。以来、医療検査における動物の使用に対して対策を講じた数多くの研究やプロジェクトを表彰しており、今回の優勝者には、賞金25万ポンド(約4620万円)が授与される。

日本からは東京女子医科大学の菊地鉄太郎博士が最終候補者に入った。同氏の研究は、幹細胞を含むヒト多能性幹細胞と心臓のドーム型(ドーム型心筋組織)の構造を再現し、血流のための拍動を模倣するよう研究室で設計された組織を使い、動物実験をすることなく心臓病を治療するための新薬の試験を行うことを可能にした。

▶ 続きを読む
関連記事
留学生の学費は見直しが進む。早稲田大が引き上げを検討し、東北大は2027年度から1.7倍の90万円へ。支援体制の負担増が背景にある。
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている