ウォルマートが中国から撤退 止まらぬサプライチェーンの脱中国 

最近、米小売大手ウォルマートが中国から撤退し、調達センターをベトナムに移したという情報が広がっており、激しい議論が繰り広げられている。

11月17日、中国の投資ブロガー、トレーダー(金融機関に所属して証券の売買を仲介する職種)である「金融小狐狸(金融きつねちゃん)」は「重要なシグナル。ウォルマートは中国から撤退し、調達拠点をベトナムに移す。世界有数の資産運用会社であるブラックロック、バンガード・グループに続き、ウォルマートも別れを選んだ」と投稿した。

ウォルマートは調達センターをベトナムに移した。これは戦略的転換だけでなく、中国の小売業界の競争環境が変化していることの表れでもある。

 「グローバル化が加速するにつれ、国際的な大手企業は新たなチャンスを求めて戦略を調整している。これが私たちが直面している現実なのだ」と同氏は書き込んだ。

これを受け、大きな議論が繰り広げられた。

ネットユーザーからは「ウォルマートは米国の小売ナンバーワンであり、その商品のほとんどは中国から調達している。中国製造業の輸出に大きな影響を与えるだろう」と心配の声が上がっている。

一部のユーザーは、ウォルマートが調達センターを移転させる主な理由は売り上げ高が低いことではないと考えている。

あるユーザーは「外国企業が資産を売却する主な理由は経済的要因ではない。パンデミック後に外国人投資家が中国から逃げ出し始めたと思わないか」と述べている。

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