香港女子大生、中国へ「送還」され音信不通 釈放呼びかける署名も
香港の大学に通う中国本土出身の女子大学生が「扇動」の罪で実刑判決を下され、刑期満了後に行方がわからなくなった。娘の身を案じて香港に渡った母親も帰国後に音信不通となり、注目を集めている。中国当局に拘束された可能性があり、海外在住の香港人は二人の即時釈放を求めて、署名活動を展開している。
音信不通となったのは、香港中文大学で博士課程を履修する曽雨璇(そ・うせん)さん。今年の6月4日、「国殤の柱」が描かれた旗を掲げようと計画したとして、扇動罪で香港警察から6か月の実刑判決を受けた。10月12日に刑期を終えて釈放された。
曽雨璇さんは香港で学業を納めていたにもかかわらず、刑期が満了すると香港政府によって中国本土に強制送還された。深セン到着後、曽雨璇さんと香港の友人たちとの連絡は途絶えた。娘の行方を追って香港に行った曾さんの母親も、10月20日に中国本土に戻った後、外部との連絡を絶った。現在に至るまで、母娘の消息はわかっていない。
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
1989年の六四天安門事件で、当時第38軍軍長だった徐勤先少将は、鄧小平からの「北京に進軍して学生を鎮圧せよ」という命令の実行を拒否したため、中共当局により秘密裏に有罪判決を下されていたことが明らかになった
最近、日米など15か国が国連総会第3委員会で共同声明を発表し、中国共産党(中共)による人権と基本的自由への抑圧を非難した。時事評論家・唐浩氏は、「今回の声明自体には具体的な制裁力はないが、それでも中共が多くの国々から『国際的な公害』と見なされていることを改めて示している」と語った。
大紀元の社説『九評共産党(共産党についての九つの論評)』が発表されてから21年。同社説は、百年以上にわたり人々に深刻な災厄をもたらしてきた共産主義運動、とりわけ中国共産党に対して総評を下した。『九評』の発表以降、中国共産党・共青団・少先隊からの脱退(以下「三退」)が広がった。
習近平の「150歳発言」を契機に、中国の富裕層向けに若者の血液を用いた「若返り医療」の動画が拡散され、波紋を呼んでいる。動画は大量の若年血液が必要だと宣伝。専門家やネット上で、中共当局が管理するドナーバンクや血液供給源が存在しているとの疑念が高まっている。