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効果2. 心臓の健康改善
梨に含まれる多くの栄養と物質は、心臓の健康維持に非常に有益なのですね。
●豊富な食物繊維
梨に含まれる豊富な食物繊維は、コレステロールやその他の脂肪を下げるために非常に重要で、心血管疾患から私たちを守ってくれています。
●抗酸化剤グルタチオン
梨や他の果物で発見された抗酸化剤グルタチオンは、高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。ある1つの研究では、グルタチオンとアセチルコリン輸液を受けた患者は血管径を増やしただけでなく、当然血流量を増加させ、この2つの結合は冠状動脈性硬化症のリスク因子を著しく低下させたのです。
●ペクチン
梨の中のペクチンは、ほとんどの植物の中にある水溶性食物繊維です。コレステロールレベルを下げるだけでなく、腸をスムーズに保ち消化を促進するのにも役立ちます。
「米国疫学誌」に発表された展望的な研究によると、成人を15年間追跡調査したところ、多量摂取した果物や野菜が全因死亡率、がん、心血管疾患のリスク低下に関連していることが分かりました。同研究では、毎日5〜9単位(1単位約70g)分の果物や野菜を摂取することが健康に役立つと考えられています。
●ケルセチン
梨の皮にはケルセチンという抗酸化剤が含まれており、この成分は多くの果物や野菜に見られる天然色素の一種です。ケルセチンは多くの健康上の利点があり、特に心臓の健康に有益なのですね。その中のフラボノイドはすでに証明されて、高血圧、炎症、糖尿病と血管疾病に対して良い効果があって、そして体をフリーラジカル(酸化)から守ることができるのです。実は、このようなフリーラジカルは多くの慢性疾病と関連があります。
効果3. 二型糖尿病リスクの低減
梨の血糖指数(GI値)は低く、血糖値への影響が少ないことを意味しています。他の低血糖指数の食品には、緑の野菜、ほとんどの果物、ひよこ豆、インゲン豆が含まれます。
25~74歳の米国人成人9665人を対象とした20年間にわたる研究では、果物や野菜の摂取量と2型糖尿病の発展との間に関連があるかどうかを確認することを目的とし、研究者は、毎日5単位以上の果物や野菜を摂取することで糖尿病にかかるリスクが明らかに低下することを発見したのです。
梨は、繊維含有量とアントシアニンが豊富な外皮のため、糖尿病リスクの低減に役立ちます。アントシアニンは梨の外皮に特定の色、特に赤色品種の梨に多いのです。梨は繊維が豊富で低炭水化物の果物であるため、糖分を急激ではなく、ゆっくり血液中に放出していきます。これは糖尿病の人が血糖値に悪影響を与えることなく、この甘い果物を味わうことができることを意味しているのです。
「米国臨床栄養学雑誌」に掲載された大規模な研究では、20万人以上を追跡し、食事中のフラボノイド(フラボノイドアルコールやアントシアニンなど)摂取量と米国成人2型糖尿病リスクとの相関性を研究しました。研究開始時には全員、糖尿病、心血管疾患、がんはありませんでした。リンゴ、ナシを摂取することが、2型糖尿病リスクを低くすることと関連していることを発見しました。
まとめ
梨は栄養価が豊富で、多くの一般的な病気に対する抵抗力を保護してくれます。炎症を減らし、消化を改善するだけでなく、減量にも役立ちます。ビタミンCが豊富な梨は免疫系を増強するのに役立ち、低脂肪で低炭水化物の特性のため食物繊維の良質な源になります。
梨の食べ方には、水を入れて煮たり、焼いたり、おいしいデザートにしたり、さまざまな方法で食べることができます。もちろん、木から直接梨を取って、新鮮なうちにそのまま食べることもできます。唯一注意しなければならないのは、多くの植物栄養素と酸化防止剤は梨の果皮中に存在しているため、皮を残して一緒に食べるようにすることです。食べる前に外皮を十分に洗浄することが大事です
英語の記事は、英『大紀元時報』:Pears:Nature’s Free-Radical Fighters for Cancer、Diabetes、and Heart Diseaseを参照してください。
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