かつては日本の飢饉を救ったサツマイモ
貧困時代に毎日主食にも副食にも食べたサツマイモ、そして食べ飽きたサツマイモ、なぜ現代人は、栄養豊富なサツマイモを蔑ろにするのでしょうか?
答え: 子供のころ、嫌になるほど食べたから。(68歳戦後育ち)
さて、未加工の食材は、健康と肥満対策をしたい人には最高の食べ物です。そして、サツマイモとサツマイモの葉は間違いなく第一位に選ばれる食材なのです。豊富なセルロースは胃腸の蠕動運動を高め、解毒作用もあり、満腹感を高めダイエットができます。また、眼病、糖尿病、高血中脂肪などの慢性疾患を防止してくれるのです。
台湾の可苡営業相談センター栄養士の黄苡菱氏は、大紀元《健康1+1》番組のインタビューで、サツマイモとサツマイモの葉の栄養価や最適な調理法を分析し、サツマイモとその葉の避けるべき事柄を話してくれました。
サツマイモの色の違いで栄養特性の違いがでる。
サツマイモはヒルガオ科に属し、デンプンが豊富で、食物繊維、カルシウム、ビタミンA、β-カロテン、フラボノイドなどのポリフェノール化合物も豊富です。しかし、品種によって、栄養成分も微妙に異なりますので注意が必要です。
●中が黄色のサツマイモはカルシウム、フラボノイド類、不溶性繊維が豊富で、澱粉含有量も多いです。
●中が赤色サツマイモはβ-カロテンとビタミンAが豊富です。
● 中が紫色のサツマイモはアントシアニン、フラボノイド類、不溶性食物繊維が豊富です。
糖尿病患者を救うサツマイモ
サツマイモは血糖値を安定させ、糖尿病患者には、主食として置き換えができます。
黄苡菱氏によると、サツマイモが糖尿病患者の血糖値を安定させる主な原因は以下の特徴からです。
1.膵臓細胞を保護する
サツマイモには、フラボノイドなどのポリフェノール化合物や抗酸化栄養素が含まれ、膵臓細胞の酸化ストレスを軽減し、膵臓を保護する機能があります。
2.血糖値の間接的調節
サツマイモに含まれるポリフェノール化合物には、セクレチンの機能があり、セクレチンは糖尿病の治療薬の1つとしてよく使われているのです。肝臓で作られるブドウ糖を減らし、血糖を調節します。
今年7月に『Foods』誌に発表された研究レビューによれば、サツマイモが2型糖尿病の治療に有効で、サツマイモに含まれるフェノール酸、フラボノール、フラバノン、アントシアニンが抗糖尿病活性物質であると確認されました。
しかし、黄苡菱氏は、サツマイモは澱粉で、澱粉の過剰摂取は、血糖値に影響します。したがって、米や他のデンプン類の主食接種を止めて、その代わりにサツマイモを食べ、血糖値を変動させるデンプンを食べ過ぎないように注意しましょうと助言しています。
サツマイモの葉はデトックス食(身体の中に溜まった有害な毒素や老廃物を排出することを指す)の主役の1つ
台湾では以前から人気のデトックス食で、主人公はサツマイモの葉です。黄苡菱氏はサツマイモの葉には以下の重要な栄養素と健康効能が含まれてると報告しています。
1.不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は「腸の掃除屋」のようなもので、大便の量を増やし、腸壁を刺激して腸の蠕動を促進します。摂取した食物が消化後、素早く腸管を通過するようにできるのです。不溶性食物繊維は体内に摂取した毒素を希釈し、腸壁の接触機会を減らし、腸の蠕動を強化することで、毒素をできるだけ早く体外に排出するのに役立ちます。
2.葉緑素
サツマイモの葉は濃い緑色の野菜で、クロロフィルが豊富で、抗酸化作用のある栄養素です。
3. 力ロテノイド、ゼアキサンチン、β-カロテン
現代人は電子製品をよく使いますが、サツマイモの葉に含まれる力ロテノイドとゼアキサンチンは、ブルーライトによる目のダメージの軽減効果があります。サツマイモの葉に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、視覚の視細胞の活性化と関係があります。ビタミンA、β-カロテンが不足すると、暗いところで視力が低下し、夜盲症になることさえあります。
(つづく)
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