ロシア中央銀行のザボトキン副総裁は11日、内需が強いため来月利上げせざるを得ない可能性があるとし、インフレ率を4%の目標範囲に戻すとの中銀の方針を改めて示した。写真はロシア中銀本部、2019年2月(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)

ロシア、内需強く9月利上げの可能性高い=中銀副総裁

[モスクワ 11日 ロイター] – ロシア中央銀行のザボトキン副総裁は11日、内需が強いため来月利上げせざるを得ない可能性があるとし、インフレ率を4%の目標範囲に戻すとの中銀の方針を改めて示した。

中銀は7月21日、労働市場の逼迫と強い消費需要にルーブル安が加わってインフレ圧力が強まったとして、1年超ぶりに金利を1%ポイント引き上げ8.5%とした。

副総裁は会見で、「全般的にインフレ率は中銀予想レンジの後半にある。9月の政策決定会合における利上げの確率は高い」と述べた。

中銀は、先に政策会合で示したシナリオについて、顕著なリスクが現実化した場合は金利を現状の8.5%から来年は平均12.5─13.5%に引き上げる可能性があると指摘。一方、ベースラインのシナリオは先月から変わっておらず、今年の平均金利を8.5─9.3%来年は8.5─9.5%と想定している。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
EUの消費者保護機関は違法販売で中国ECプラットフォーム「Temu」に是正を要求している。応じなければ罰金の可能性もある。
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
欧州連合(EU)は29日、31日から中国製EVに45%の関税を導入すると発表した。中国からの安価なEVによる市場の不均衡を是正することを目的としている。