世界保健機関（WHO）や米国食品医薬品局（FDA）を含むほとんどの保健機関は、今でも蜂蜜を遊離糖や添加糖の定義に含めています。

蜂蜜の組成の大部分は砂糖（主にフルクトースとグルコース）で構成されていますが、通常の精製された砂糖とは異なる特性を持っています。多くの研究や専門家は、代謝を改善し、特に、血糖値を下げる効果に注目しています。

では、蜂蜜に含まれる糖分の健康効果とは？ どのような蜂蜜が血糖値を下げるのに適しているのでしょうか？ 一日にどのくらい摂取すればよいのでしょうか？

蜂蜜の糖分の健康効果とは？

1.蜂蜜に含まれる希少糖は興味深い治癒特性を持つ

蜂蜜は人類への自然の最も甘い贈り物の一つです。蜂蜜の原産地によって異なりますが、世界には300種類以上存在します。

全体として、蜂蜜は約17％の水分を含み、糖分は残りの乾物の95％から99％を占めています。これらの糖のほとんどはフルクトースとグルコースであり、平均して、100グラムの蜂蜜には38.5グラムの果糖と31グラムのブドウ糖が含まれています。

また、希少糖も含まれています。これらの希少糖の多くは、蜂蜜の熟成過程で形成され、 自然界に限られた量しか存在せず、健康に良い影響を与えると考えられています。

「蜂蜜は遊離糖と呼ぶべきではない」 トロント大学トメティ医学部栄養科学科の助手研究員であるタウセフ・カーン氏は、大紀元のインタビューの中で、蜂蜜は「糖の複雑な混合物である」と述べ、特に蜂蜜に含まれる希少糖は興味深い効果を持つ傾向があると語りました。

通常の砂糖と比較して、蜂蜜は空腹時の血糖値を下げるだけでなく、悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを改善できます。「これらは通常の砂糖にはない効果であり、非常に驚くべきことだ」と語りました。

トロント大学の栄養科学と医学の准教授であるジョン・シーヴェンピパー氏は、「公衆衛生と栄養の専門家は長い間、『砂糖は砂糖である』と信じてきた」と新聞記事の中で述べましたが、しかし、蜂蜜が心臓の代謝のリスクを減らすという発見に関して「この結果はそうではないことを示唆している」と述べています。

2.一部の蜂蜜は砂糖より甘いが、血糖指数（GI）は低い

グルコースの血糖指数（GI）は100、ショ糖は平均66、果糖は平均24です。糖の割合のため、様々な種類の蜂蜜のGIは35から74の間で変化し、平均値は60です。

一部の蜂蜜は精製された砂糖に比べてGI値が低く、カロリーも低くなっています。

興味深いことに果糖が多いため、蜂蜜は砂糖より25％甘いのです。そのため、同じ甘さを得るのに、砂糖よりも蜂蜜のほうが少なくてすみます。

（つづく）