ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員。ロシア南部・ロストフ州にて、2023年6月24日撮影。(Roman Romokhov/AFP/Getty Images)

ワグネル「御所巻」でプーチン氏の権威失墜か 内部統制のほころび表面化

プリゴジン氏率いる民間軍事会社ワグネルの武装反乱は結局、1日ほどで終結した。傭兵の反乱はプーチン氏の権威を失墜させ、政権の内部統制の綻びを浮き彫りにした象徴的な事件だと評論家は分析する。室町時代、大名が将軍の御所を取り囲み要求を押し通す「御所巻」を想起させるとして、ネット上では「ワグネル御所巻」などと話題を呼んだ。

プリゴジン氏は24日、ロシア連邦保安局(FSB)が自身に対する刑事捜査を開始したことを受け、同国南部の重要都市ロストフ・ナ・ドヌーに進軍したと発表した。軍司令部など重要施設を占領し、ショイグ国防相らとの面会を求めた。

対するプーチン氏は緊急テレビ演説で反乱を糾弾し、加担した者は罰すると明言した。軍の重装備がウクライナ前線で釘付けになるなか、国家親衛軍の特殊部隊がモスクワの重要施設を警護することとなった。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州のスーパーで冷却設備へのサイバー攻撃が相次ぎ、温度の急上昇で大量の食品が廃棄された。旅客機への爆破予告も続き、緊急着陸や戦闘機の出動に発展。各事件の関連性や実行者は確認されていない
欧州で航空機への匿名の爆破予告が相次ぎ、少なくとも27便に影響が出ている。緊急着陸や戦闘機による護衛、空港の一時閉鎖も発生。爆発物は見つかっておらず、各国当局が連携して背景を捜査している
米中間選挙で変わる米議会の勢力図。ウクライナ支援、イラン戦争、欧州への関税、台湾への武器売却にどのような影響を及ぼすのか
Googleは警察庁などと協力し、中国企業が130万台以上のネット接続機器に仕込んだ「XCPE」と呼ばれるバックドアを無力化した。
カナダで中共によるスパイ活動や外国干渉に関わる事件が相次いでいる。専門家は、安全審査や外国影響力対策の制度にはなお課題があるとして、国家安全保障体制のさらなる強化を求めている