核武装の制約のない韓国は台湾有事での役割を期待されている。写真は演習で爆弾を投下する韓国空軍のF-35戦闘機 (Photo by South Korean Defense Ministry via Getty Images)

【寄稿】台湾海峡封鎖の恐怖 韓国の「核武装」はあり得るのか

記事は、「中国大使の暴言…核攻撃論の裏打ちか 問われる日米同盟の真価」のつづきです。

ウクライナでは欧米が武器を供与し、ウクライナ軍が戦っている。だがウクライナと台湾には大きな違いがある。ウクライナは大陸にあるが、台湾は島国なのである。ウクライナには隣国ポーランドから陸路、物資を供給できる。しかし、台湾は海上封鎖されてしまえば、物資の補給は困難だ。

現に2022年8月、中国軍は台湾を取り囲む形で軍事演習を行った。また2023年1月に米国のシンクタンクCSISが、「2026年に中国が台湾を侵攻した場合」のシミュレーションを公表したが、中国は陸上兵力を台湾に上陸させる能力を備えつつある状況が明らかになった。つまり台湾軍は中国軍を水際で撃退するのは困難になりつつあり、台湾で陸上戦闘が繰り広げられる公算が高いのである。

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
中国で利益を得られるのは「一時的」。技術を奪われ、市場は最終的に中国企業のものになる。西側企業は今ようやく、この現実に気づき始めた
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​