封殺された真実「月2000円で生きる高齢者」 貧困に沈む大国(1)
中国の庶民のなかでも、とくに弱い立場におかれた貧困老人の姿を撮影し、SNSに投稿するインフルエンサー・戸晨風氏。その戸氏の複数のSNSアカウントが突然、中国当局によって封鎖された。米政府系放送局のラジオ・フリー・アジア(RFA)17日付が報じた。
戸氏は、現代中国の社会現象を映像作品にすることで人気上昇中の動画投稿者。これまでにも「100元の購買力チャレンジ」や「時給9元/15元の購買力チャレンジ」など、戸氏が手掛けたショートムービーが広く注目されている。
今月14日、戸氏は四川省成都の市内で、出会った高齢者の買い物に密着取材するため、機材を準備して待機していた。撮影に協力してくれた高齢者には、その買い物の代金を「1日分の年金」としてプレゼントするという企画である。
関連記事
中国でフードデリバリー配達員が数百人規模で抗議。警察が介入し強制排除。年末の中国に漂う不穏な空気が、現場からにじみ出ている。
今年も中国でサンタが捕まった。ツリーは並ぶのに、サンタは捕まる。そして派出所はサンタでいっぱい。OKとNGが分かれる、中国のクリスマス事情
また社会報復か。中国・福州で暴走車。当局は「操作ミス」と説明するが、減速なしの逆走に市民は納得せず。
北京を取り囲む高速トンネルで爆発。凄惨な映像が拡散する一方、1週間以上が経過しても中国公式メディアは沈黙。なぜ何も報じられないのかという怒りが広がっている。
中国で感染症が急拡大。子どもを中心に重症化や死亡が相次ぎ、ICUは満床との声も。中共当局の発表と医療現場の実感には大きな隔たりがある。