ロシア産原油、UAEへの輸送増加 湾岸産油国と関係深化
[ロンドン 6日 ロイター] – 世界有数の産油国であるアラブ首長国連邦(UAE)へのロシア産原油の輸送が増加したことが、船舶追跡データや取引関係者の話で分かった。欧米の対ロシア制裁を受け、従来のエネルギー貿易の流れが変化すると同時に、ロシアと湾岸産油国の協力関係が深化していることが浮き彫りになった。
UAEが具体的にいつからロシア産原油を輸入し始めたのかは不明だが、タンカー追跡データによると、2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻開始と、その後の西側諸国の対ロシア制裁導入をきっかけに輸送量が増加した。
船舶追跡データによると、22年11月以降のロシア産原油のUAEへの輸送は約150万バレル。輸送は22年初に始まったか、もしくは増加したことが可能性があると見られる。
エネルギー分析会社ケプラーのデータによると、ロシア産原油のUAEへの輸送は19年には開始されていたが、22年4月以降に輸送量が増加。ただ22年7月から10月にかけて一時停止されていた。
リフィニティブのデータでは、ロシア産原油のUAEへの輸送は22年に開始され、同年4月に急増したことが示されている。
この件に関して、UAEとロシアのエネルギー省からコメントは得られていない。
関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]