政府・与党が新たな防衛力整備計画初年度に当たる2023年度の防衛予算を6兆円台半ばと想定していることが9日、分かった。写真は2017年6月撮影(2022年 ロイター/Thomas White)

23年度防衛予算6兆円台半ばを想定、弾薬調達などで1兆円増額=関係筋

[東京 9日 ロイター] – 政府・与党が新たな防衛力整備計画初年度に当たる2023年度の防衛予算を6兆円台半ばと想定していることが9日、分かった。弾薬の調達費用や長射程ミサイルの関連経費などを計上する方向だ。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

22年度当初の防衛予算は約5兆4000億円だった。23年度当初案は1兆円程度の増額とし、厳しさを増す安全保障環境に備える。

岸田文雄首相が表明した27年度の防衛関連経費を国内総生産(GDP)の2%とした場合、同年度の費用は約11兆円になる。政府関係者によると、防衛省は23年度から5年間の防衛費総額43兆円のうち、反撃能力も念頭に置いた「スタンド・オフ・ミサイル」に約5兆円、弾薬購入でも約5兆円の関連経費を想定している。

▶ 続きを読む
関連記事
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した
防衛省統合幕僚監部は10月14日、中共海軍の空母「遼寧」を含む艦艇計4隻が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋へ進出したと発表。石垣島の南約250キロの海域で「遼寧」から艦載戦闘機が発着艦する様子も確認された
小泉防衛相は10月14日の衆院予算委で、中共政府の「新型軍国主義」言説に「核兵器も戦略爆撃機も持っていない国に対し、いずれも持つ国がそう主張する」と指摘。中共政府の言説に「共感する国がいるのか」と疑問を呈した
小泉防衛相は10月13日の閣議後記者会見で、北朝鮮による弾道ミサイル発射の増加や、中国の軍事力増強、ロシアと中国の軍事連携の動きなどを挙げ、日本を取り巻く安全保障環境が「戦後最も厳しく複雑」になっているとの認識を示した。
防衛省は10月9日、「即応宇宙輸送能力」の調査研究開始を発表した。有事などで失われた衛星機能の迅速な回復を目指し、民間からロケットの製造・打ち上げ方法の提案を募る。安全保障と宇宙産業の接点となる一方、実用化の時期や予算規模は未定だ