11月7日、バイデン米大統領は、中間選挙の選挙戦を締めくくる集会で演説し、野党・共和党が勝利すれば民主主義の弱体化を招き、政権発足以来の成果がほぼ帳消しになると述べ、共和を強くけん制した。フィラデルフィアで5日撮影(2022年 ロイター/Hannah Beier)

米中間選挙、バイデン氏直前まで共和けん制 民主に逆風

[ボウイー(米メリーランド州) 7日 ロイター] – バイデン米大統領は7日、中間選挙の選挙戦を締めくくる集会で演説し、野党・共和党が勝利すれば民主主義の弱体化を招き、政権発足以来の成果がほぼ帳消しになると述べ、共和を強くけん制した。

超党派の調査機関はこの日、共和が下院(定数435)で約25議席を上乗せし、過半数を奪還すると予想。アナリストは両党の勢力が拮抗する上院でも共和党が1議席増やして過半数を確保する可能性があると指摘する。

8日の投開票を前に国内の政治的分断が深まる中、バイデン氏はメリーランド州の歴史的黒人大学、ボウイー州立大学で「われわれは転換点に直面している。民主主義が危険にさらされていると骨身にしみて感じており、今こそそれを守るべき時だ」と訴えた。

バイデン氏はインフラ増強やクリーンエネルギー推進の公約を果たしてきたが、人気は低迷。ロイター/イプソスが今週実施した世論調査によると、支持率は1ポイント低下の39%と、就任以来の最低(5月と6月に記録した36%)に近付いた。

支持率低迷を受けて激戦区ではバイデン氏の応援が歓迎されない状況となった。同氏が選挙戦の締めくくりに選んだ場所は安定的な民主地盤のメリーランド州で、民主候補が知事選に勝利すると見込まれている。

一方、大統領選再出馬を示唆しているトランプ前大統領は、オハイオ州で共和候補の応援を行った。

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