中国共産党、幹部任用新規定を発表 年齢・任期制限を撤廃

中国共産党は19日、新たな幹部任用制度の規定を公布した。新規定は、幹部の定年退職の年齢制限と任期制限に関する文言を削除した。専門家は、10月16日開催の党大会に向けた党内習近平派の動きだとし、習近平氏に側近を各重要なポストに配置する権限を与えたとの認識を示した。

国営新華社19日付によると、中国共産党中央常務委員会が8月『領導幹部能上能下の推進に関する規定』を承認し、共産党中央弁公庁が今月8日に発表した。

各レベルの党組織、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)関連機関、行政機関、監察機関、国有企業などの幹部が新規定の適用対象となる。新規定は、「幹部の能上能下(昇格も降格も可能)を推し進める。特に、能下(指導的な地位から降格されても人事を受け入れる)問題を解決する」とした。

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