米国は2日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する追加制裁を発表。プーチン大統領(左)に近い元五輪新体操選手アリーナ・カバエワ氏(右)らが対象となる。2004年撮影(2022年 ロイター/ITAR-TASS/PRESIDENTIAL PRESS SERVICE/File Photo)

米、ロシアに追加制裁 元新体操選手や鉄鋼MMKなど対象

[ワシントン 2日 ロイター] – 米国は2日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する追加制裁を発表した。プーチン大統領に近いとされる元五輪新体操選手、アリーナ・カバエワ氏や、鉄鋼大手MMKと同社の取締役会会長などが対象となる。

米財務省によると、カバエワ氏は親クレムリン派メディアの「ナショナル・メディア・グループ」のトップを務めている。また、MMKの納税がロシア政府の主要な収入源になっていると指摘した。

イエレン財務長官は声明で、戦争に加担するロシアのエリート層やクレムリン支援者に責任を負わせ、同盟国と連携してロシアのウクライナでの戦争を支える収入源を断つと改めて言明した。

米国務省も同日、ウクライナ侵攻に関与したロシア政府当局者および軍関係者893人や、ロシアのクリミア併合を支持したとされる外国の当局者31人に対しビザ(査証)を制限すると発表した。

また、ロシアの防衛・ハイテク産業をさらに孤立させるため、関連企業24社を制裁対象に追加。プーチン氏支援者とされるロシアの実業家3人も制裁対象となった。

関連記事
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月17日、英国改革党リフォームUKのナイジェル・ファラージ党首は、イーロン・マスク氏が同党への政治献金を「真剣に検討している」と明かした。同党は、イングランド北部や東部、ウェールズで選挙活動を拡大し、次の地方選挙での躍進を目指している。
シリアのアサド政権崩壊が、中国人の間で議論を巻き起こしている。中共の友人であったアサド政権の急速な崩壊は、独裁政権の脆弱性を象徴し、中国でも同様の変化が起こる可能性を示唆。ネット上では中共の崩壊を期待する声も
フランス・パリのノートルダム大聖堂は、壊滅的な火災から5年で再建を終え、12月7日に再開した。フランスのマクロ […]
EUはTikTokに対して、ルーマニア選挙関連のデータを凍結するよう命じた。これはデジタルサービス法に基づく措置である。親ロシア派のカリン・ジョルジェスク氏が選挙で意外な勝利を収めた後、EUと米国は外国の干渉について懸念を表明。