抗うつ薬の副作用
抗うつ薬の副作用は、重度の不眠や眠気、性的機能障害、手術後の出血による死亡リスクの上昇[7]など、さまざまです。また、抗うつ剤は高血圧の薬など多くの薬と一緒に飲んではいけません。
「Journal of Clinical Medicine」誌に掲載された研究によると、多くの抗うつ剤が性機能障害を引き起こす可能性があり、20%~30%もの影響を与える薬剤もあることがわかりました[8]。
また、長期間の抗うつ薬を中止した場合、感覚障害などの副作用も多く見られます。これは、化学物質依存に慣れると認知レベルが低下し、しびれや感覚・認知障害、不眠、悪夢などが起こりやすくなるためです。
また、薬剤を中止すると体の機能が低下します。セロトニンの90%以上が全身のさまざまな臓器で作用するため、薬の効果は全身に及び、下痢、吐き気、筋肉のこわばり、反射神経障害、低体温、ショックが起こることもあります。
ですから、自宅で薬を服用する際には、服用量に注意することが大切です。
現代医学は、物質的変化ですべてを説明し、化学変化で心の病を説明し、その「説明」に基づいて薬を開発することに重点を置いています。しかし、研究が進めば、この「説明」は間違っていて、薬物は益となるよりも害となることが判明するかもしれません。
うつ病を改善する、薬以外の方法とは?
では、うつ病などの精神疾患には、化学薬品の他にどのような治療法があるのでしょうか。
精神科医の中には、薬を処方する前に認知療法を行う人もいますが、その1つが認知行動療法(CBT)です。これは、医師が患者さんの問題を話し、患者さんがそれを解消する方法を見つける手助けをする場です。このようなコミュニケーションは、多くの人にとって有益なものです。
しかし、伝統的な西洋医学の枠組みの中で開発された認知行動療法は、人間の感情、認知、エネルギー、スピリチュアルな側面に対する理解がまだ不足しています。
例えば、なぜ話す人が異なると、感じ方が違うのでしょうか?それは、相手の背後にあるエネルギーが違うからです。言葉による施術者のエネルギーがよりポジティブであれば、患者さんの問題をより大きく改善できるかもしれませんし、逆に施術者自身の気分やエネルギーの状態が当日悪くなっていれば、この療法は役に立たないかもしれません。
多くの場合、人の「気持ち」は「気の持ちよう」です。Emotionは、そのルーツをラテン語にさかのぼると「Emotere」と書き、「動くエネルギー」を意味します。感情とは、実はエネルギーの一種なのです。
現在、多くの科学者が生理学、神経生物学、生物物理学の現在の研究を組み合わせて、新しい概念である生体エネルギー学が生み出されています。生体エネルギー学は、人体を理解する上で大きなブレークスルーとなるもので、人体には物理的な次元だけでなく、エネルギー的な次元もあることを強調しています。
人間の身体は、周囲の電磁場や他人のエネルギーなど、マクロからミクロに至るまで様々なエネルギーの影響を受けており、瞑想によってエネルギーのバランスを整え、心の問題を改善した人は多いです。
中国伝統医学の観点からは、人間の体には経絡があり、体のエネルギーの調節の説明にもなっています。
うつ病などの精神疾患を化学薬品のみに頼らず、総合的な視点でとらえる新しい視点が求められているのです。人体へのホリスティックなアプローチとうつ病の原因を明確にし、その上で治療を行うことで、より長期的かつ安定的にメンタルヘルスに効果をもたらすことができるのです。
(完)
(翻訳:香原咲)
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