北海道から沖縄まで中露艦艇が日本周回、岸防衛相「示威活動にも考えられる」
岸信夫防衛相は22日、訪問先のカンボジア首都プノンペンで開いた記者会見で、中国とロシアの海軍艦艇が日本列島を周回するように航行していることについて、「わが国に対する示威行動にも考えられる」と述べた。過去10日間で中国艦艇は10隻、ロシア艦艇は7隻が日本周辺を航行している。
中国艦艇4隻は12日以降、対馬海峡から北海道を経由して太平洋を南下した。21日には別のフリゲート艦やミサイル駆逐艦など計6隻が沖縄周辺海域を航行した。ロシア艦艇7隻は15日以降、同様に北海道から太平洋を南下し伊豆諸島、沖縄周辺を通過した。
日本とASEAN加盟国の防衛担当大臣会合のため、カンボジア訪問中の岸氏は中露軍の動きについて「状況を注意深く注視する必要がある」と述べた。演説では、海洋進出を強める中国を念頭に日本とASEANの防衛協力を強化していく考えを示した。
関連記事
日米韓は9月、東シナ海などで共同訓練「フリーダム・エッジ26」を実施する。中国軍機、ロシア軍艦艇、北朝鮮の弾道ミサイルが相次ぐ中、情報共有と即応態勢の強化を図る
海自イージス艦「ちょうかい」が、トマホーク実射試験と米国での改修・訓練を終え、8月30日に佐世保へ帰港予定。海自初の発射能力保有艦として、反撃能力整備が具体的段階に入る
中露の緊密な連携がもたらす地政学的危機と、日本の新インテリジェンス体制『国家情報局(NIB)』の脆弱性を冷徹に解剖。民間企業に忍び寄る技術強奪や認知戦の脅威に対抗する、ビジネス防諜のあり方を提言
8月15~20日にかけ、ロシア艦艇が宗谷・対馬海峡を航行し、中国軍機は東シナ海で飛行。北朝鮮も弾道ミサイルを発射した。日本周辺の複数海空域で緊張が続く
日豪両防衛相は、長射程ミサイルの発射試験で協力する方針を確認した。国内で十分な試験空間を確保しにくい日本は、豪州の広大な試験場を活用し、反撃能力の実効性向上を目指す