在中欧米企業、業績予想を相次ぎ下方修正 ゼロコロナの影響で
在中国の欧州企業で構成される中国EU商工会議所によると、中国政府の厳しいゼロコロナ政策が原因でサプライチェーン(供給網)が寸断したため、在中国の欧州企業は相次いで2022年度の業績予想を下方修正し、生産を中国から他国へ移管する検討をしている。米国の大手企業も収益減を訴えている。
中国EU商工会議所は5日、最新調査レポートを公開した。在中国欧州企業372社がアンケートに回答した。そのうち6割は22年の業績予想を下方修正すると示した。引き下げ幅は6~15%だという。
レポートは、中国政府の都市封鎖がサプライチェーンを混乱させたと指摘した。92%の欧州企業は港の閉鎖、道路貨物輸送の減少、海上貨物コストの上昇により打撃を受けたと訴えた。85%の企業は原材料や部品の入手が難しくなったとした。3分の1の企業は、収益確保のためにやむを得ず人員削減を行ったと明かした。
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