2021年2月3日、世界保健機関(WHO)の調査チームが中国武漢ウイルス研究所に入った際、記者らの進入を阻止する地元の警察官(HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

中国警察、海外メディア特派員の私邸訪ね…報道内容を「指図」

中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)会期中、北京駐在のスペイン大手新聞社ABCの特派員が警察官の家宅訪問を受け、報道内容の指図を受けていたことがわかった。警察の行為は「脅迫だ」と特派員はツイートした。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)16日付が報じた。

VOAによると8日、ABCのハイメ・サンティルソ記者の北京の自宅に警察官3人が訪ね、報道内容について「指示」した。当時、不在だった同氏の代わりに妻が対応したが「悪いニュースだけでなく良いニュースも含めて、バランスのとれた(全人代の)報道をするように」と要求したという。

とても「親切」に接してきたが「その核心は脅迫だ」とサンティルソ氏は語る。「ジャーナリストの記事内容に影響を与えるという明確な目的で警察官が私邸に踏み込んだ。決して一般的な行為ではない」とツイートした。

▶ 続きを読む
関連記事
2026年CCTV春晩でロボット企業が集中登場、ロボットの射撃AI動画も拡散。専門家は中共の兵器化・軍民融合戦略を指摘し、軍需偏重で民生圧迫の経済構造危機を分析
中国共産党中央軍事委員会の権力交代をめぐり、旧正月前後にかけて例年とは異なった雰囲気を見せている。複数の情報筋が明らかにしたところによると、今年の旧正月期間中、軍内の各級将官の多くが帰省を見送り、北京に滞在する将官らも外出を控えるなど、全体として慎重な動きが目立ったという
中国広西で、68歳の男性と知的障害のある女性の間に9人の子供がいるとする動画が公開され、生活実態や身元を巡りネット上で議論が広がった。現在、関連する動画や投稿は中国のインターネット上から削除されている
軍副主席・張又侠の拘束説が流れる中、習近平の姉・斉橋橋ら家族にも「外出禁止令」が出たとの衝撃情報が浮上
中国当局は3年連続で成長目標達成を強調するが、不動産不況や企業収益の悪化、地方政府の目標引き下げといった現実は、その数字と噛み合わない。筆者は整い過ぎた統計の数字よりも、企業や地方の現場から聞こえてくる悲鳴のほうが、いまの中国経済の実態を雄弁に示していると思う