カナダ警察「撤収しなければ逮捕も」、首都でデモ隊に警告
[オタワ 16日 ロイター] – カナダの首都オタワで新型コロナウイルス関連規制に抗議するトラック運転手が中心部の封鎖を続けている問題で、市警察当局は16日、撤収しない場合は逮捕する可能性があるとデモ隊に直接警告し、長期化するデモの収拾に向けた動きを強めた。
市警のスティーブ・ベル暫定署長は「数日中」に「ダウンタウン中心部と全ての占領地域を奪還する」と強調した。
警察は、道路を封鎖すれば逮捕される可能性があり、直ちに立ち去るよう警告する紙を運転手らに配布。また、中心部を封鎖している数百台の車両に交通違反のチケットを切った。
テレビ局CTVのリポーターがツイッターに投稿した動画で、オタワのデモ主催者であるタマラ・リックさんは、ワクチン接種義務とコロナ関連規制、全ての非常事態宣言を撤回するよう要求した。
カナダのトルドー首相は14日、デモ隊の取り締まりで連邦政府の権限を拡大する緊急事態法を発動。関係筋によると、警察が米国との国境付近やオタワでデモ隊を排除できなかったことへのいら立ちから緊急権限を発動したという。
米ミシガン州デトロイトにつながる「アンバサダー橋」があるカナダ東部オンタリオ州ウィンザーの警察は、橋を再び封鎖する可能性があったトラックの小規模な車列を阻止したと明らかにした。
アンバサダー橋を6日間にわたり封鎖していたデモ隊は、13日に警察によって排除された。
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