メキシコの世界遺産モンテ・アルバン遺跡(Crocci / PIXTA)

世界中のピラミッド(47)メキシコ モンテ・アルバン

モンテ・アルバンの古代遺跡

メキシコ・オアハカ市街の西方10km離れた場所に、サポテカ文明が栄えたモンテ・アルバンの古代遺跡があり、中央アメリカにおいて最も古い遺跡でもあります。

モンテ・アルバンは紀元前500年頃に建設が開始され、300年-700年の間で最も栄えていました。その後、サポテカ文明が衰退し始め、東北のほうからやってきたミシュテカ族と共に生活するようになったのです。

サポテカ文明はそれほど有名ではありませんが、それでもマヤ文明より古く、2千年前後の歴史を持っています。文字や暦法、天文などの方面においては、両者とも「メソアメリカ文明の母」と名付けられた「オルメカ文明」の影響を受けています。

サポテカ文明が栄えた範囲は主に今日のメキシコ・オアハカあたりに集中しており、当時の人々は山の頂上を平らにして、広場とその周辺にいくつもの建物を建てました。

広場の南側には比較的大きなピラミッドがあり、北側には分散した建物があります。また、西南方向には、「ダンサンテ(Los Danzantes/踊る人)」の石彫群が見られます。

コバ遺跡の大ピラミッド

トゥルムから北西方向には、規模の大きいマヤ文明の遺跡があり、これを「コバ遺跡」と呼んでいます。

敷地面積は80平方メートルあるものの、都会から遠く離れている上に、樹海に埋もれているため、20世紀頃にようやく発見されました。全部で約6千以上もの建物があると推測されていますが、今のところ、まだその5%しか発掘されていません。

遺跡内の重要な建築物であるノホック・ムル(Nohoch Mul)の大ピラミッドは、高さ42mあり、マヤ文明の中でも上位に入るほどの高い建築物です。

(つづく)

――正見ネットより転載

(作者・意文/翻訳編集・天野秀)

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