台湾副総統、来週のホンジュラス訪問で米国経由 中国は反発
[台北 20日 ロイター] – 台湾総統府は20日、頼清徳副総統が来週、米国で飛行機を乗り継いで中米ホンジュラスを訪問すると発表した。往復でカリフォルニア州のロサンゼルスとサンフランシスコを経由する。
頼氏は台湾とホンジュラスの関係強化に向け、27日に予定されるカストロ新大統領の就任式に出席する予定。
台湾の指導者は通常、中南米に渡航する際は米国を経由する。
総統府によると、米政府は台湾代表団を歓迎し、頼氏は乗り継ぎの間に米国の政治家とオンライン会合を開く予定。
総統府は「バイデン政権は発足以来、具体的な行動とともに台湾への力強い支持を繰り返し示してきた。双方があらゆる分野で引き続き関係を深めていくだろう」と表明した。
一方、米国務省は、頼副総統の米国での乗り継ぎは「私的で非公式」なものであり、台湾が領土の一部だとする中国の主張を踏まえた米国の「一つの中国」政策に変わりはないと説明した。
米国は台湾と国交を結んでいないが、同盟関係にはあり、兵器の主要供給国となっている。
国務省報道官は、台湾にある米国の窓口機関である米国在台湾協会のジェームズ・モリアーティ会長が頼氏をカリフォルニアで出迎えると明らかにした。
中国国務院(政府)台湾事務弁公室は、中国は米国と台湾間のいかなる公式な交流にも強く反対するとし、台湾の独立派に誤ったシグナルを送らないよう米国に求めた。
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