2021年8月28日、米国上院歳出予算委員会で証言するキャサリン・タイ米国通商代表 (Photo by Sarah Silbiger/Getty Images)

米中合意、中国の対米輸入目標達成は困難=米シンクタンク調査

米国のシンクタンク、ピーターソン国際経済研究所(PIIE)が12月23日に発表した米中貿易の調査結果で、中国側の貿易交渉をめぐる「第1段階の合意」の目標達成は難しいことがわかった。米中の貿易摩擦が続くなか、貿易協定により両国間の緊張が緩和するとの期待があったが、協定は形骸化する事態となりそうだ。

米中両政府が2020年1月に調印してした同貿易協定は貿易拡大など7項目で構成され、中国は米国産の農産品や工業品などの輸入を2年間で計2000億ドル(約22兆円)以上増やすと約束した。だが、調査結果によると、2020年1月~2021年11月までの中国の対米総輸入額は2219億ドルと目標額(3564億ドル)の62%にとどまった。

同期間の総輸入額を部門別でみると、農産品は563億ドル(目標額の76%)、鉱業製品は1370億ドル(同62%)、エネルギーは286億ドル(同47%)だった。サービスについては、2020年の米国の対中サービス輸出額は404億ドルで2019年比31.9%減となり中国政府の約束とは程遠い水準となった。バイデン政権高官は「中国は米労働者、企業、農家の要望を満たしていない」と批判する。

▶ 続きを読む
関連記事
南シナ海をめぐる中国とフィリピンの対立が、学術や教育分野にも波及している。フィリピン国防省は、外国政府が支援する学術・文化事業への審査を強化し、中国共産党による認知戦や影響工作への警戒を示した
中国のスパイダーマン上映イベントで動画が削除された。理由は、観客のポスターが「白紙」に見えたから。消さなければ話題にならなかった出来事が、かえって大きな話題になった
米国防総省は先週、外国の大学や学術機関を対象とするブラックリストに、復旦大学、上海交通大学、山東大学を追加した […]
また上映中止…。中国で「公開してもすぐ消える映画」が止まらない。今度は日米伊の制作チームも参加したアニメが公開5日で撤退。映画業界に何が起きているのか
景気低迷が続くなか、例年なら夏の旅行シーズンを迎えている各地で、観光業者から「観光客が少ない」「観光地が閑散としている」との声が相次ぐ