冬もどんどん深まり、朝起きて、お布団からでるのも億劫になる時期となりました。ところであなたは寒さに強いですか? 手足が冷たい、服を何枚重ねても寒く感じるときはありませんか?
これらの明らかな原因のない冷え症状は西洋医学で「冷え性」体質として扱われます。しかし、漢方医にとって体の冷えは立派な治療対象です。これから寒気を駆除、体をぽかぽかに温める方法をご紹介します。
冷え症の症状
・手足が冷えを感じ、腹部が触ると冷たく感じます。
・冷たい水を飲むと、腹痛や下痢の症状がでます。
・寒さに弱い、服を重ねても寒く感じます
・風に敏感、夏でも、扇風機や空調の風に当たると、寒気を感じる。
人によって、倦怠感、蕁麻疹、無力を感じる症状もあります、
女性、大病を治ったばっかりの方、お年寄の方、体が弱い方がよく冷え症の症状が出ます。詠春漢方クリニックの呉建東院長は日常生活の飲食、服の選択、運動などから冷え症を改善できると説明しています。
1「体を温める食材」による改善する
食事を作る際に、生姜、干龍眼、春ウコン、ニッケイ(肉桂)、胡椒,おうぎ(黄耆)など加わることによって、気力回復、寒気駆除、血行よくするなど効果をもたらします。
例えば、龍眼ナツメ茶、生姜茶、ニッケイコーヒー、カレーライスなどは寒い季節にぴったりです。ただし、ニッケイや胡椒など香辛料は体を熱くするため、実熱体質)の方、口腔乾燥症や口内炎の方は控え目に摂取するのがお勧めです。
おうぎ(黄耆)は漢方医では冷え症治療にしばしば用いられています。気力回復、陽気補充に役に立ちます。例えば、黄耆入りの鶏スープなど、料理する際に少々加えることによって、体をぽかぽかに温めることができます。
長いも、薩摩芋、じゃが芋、栗、クルミ、胡麻などエネルギーを多く含む食材も陽気補充、元気つける効果があります。
食事になるべく冷たいものを避けることも大事です。フルーツ、氷水、アイス、サラダなどを摂り過ぎなければ、体の寒気を増やしません。
2 衣類による改善
寒い時期、特に冬、風や雨の直撃を避けるようにエネルギーを保ち、温かさを維持することが最も重要で大事です。風や雨が強いときに防風防雨コートを身に付けましょう。
貼るカイロも防寒対策として重宝です。冷えを感じるところに漏れなく貼りましょう。
3 睡眠、運動による改善
冷え症が特につらい冬では、日が明ける前の出かけを控えましょう。十分な睡眠を取ったり、過労しないことも大事です。過労しないことはエネルギーを保ちます、睡眠はエネルギーを補充し、体力をつけることを期待できます。
就寝する前の足湯、運動、温泉などは血行を促進して体を温め効果的です。運動はハイキング、ジョキング、自転車、エアロバイク、体操など、心肺機能を高める有酸素運動がお勧めです。しかし、過剰な運動は過労につながりますので、気をつけてください。
天気が寒くても、頑張って起きて運動しましょう、雨の日には室内で除湿機を使用しましょう。
(翻訳者 仁徳)
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