プロバイオティクスで愛犬の涙やけ改善?

ペットに関する質問やトラブルでお困りの方も多いかと思います。今回は、よく寄せられる質問に対して、専門的なアドバイスをQ&A形式でご紹介します。

 

Q: 5歳のトイプードル(ホワイト)のコゼットの目の下には、いつもブロンズ色のシミがあります。毎年、獣医に目の検査をしてもらっていますが、問題ないと言われています。ブロンズ色のシミは医学的な問題ではないと推測していますが、その原因は何でしょうか? また、何かできることはありますか?

A涙やけは、明るい色の犬の目の下の毛が青銅色に変色する最も一般的な原因です。 医学的な問題ではなく、外見上の問題であるというご指摘は正しいです。
涙には「ポルフィリン」という物質が含まれており、この物質は鉄と結合し、光にさらされると赤褐色に変色します。 涙が目からあふれると、ポルフィリンが毛を染色します。

涙が目から溢れる理由は2つあります。

1)毛が目に刺さったり、角膜潰瘍やその他の問題で目が痛むことにより、涙の分泌量が増える。

2)涙の排出システムが詰まっていたり、異常がある。

コゼットの獣医は涙の分泌量の増加は否定したようなので、彼女の涙の染みは、おそらく涙が内部に排出されるのではなく、まぶたに溢れることが原因で生じているのでしょう。
 
通常、涙は鼻涙管(涙を目から鼻へ排出する管)を通って目の外に排出され、それぞれの目の下側の目頭にある小さな穴から流れ出て、鼻の穴から排出されます。 コゼットの涙が下まぶたに溢れ出ている原因は、小さな穴を覆っているものによる「形状異常、あるいは鼻の穴に向かう鼻涙管の閉塞」である可能性があります。

獣医の眼科医に相談すれば、鼻涙管の洗浄や矯正手術で問題が解決するかどうかアドバイスが得られるでしょう。

あるいは、トリマーに目の下の毛を短くカットしてもらうことで、涙が毛に引っかからないように対処することもできます。 コゼットの顔を毎日、温かい湿った布で拭いてあげましょう。 目の下の毛にワセリンを少し塗って、涙が滑り落ちるようにしてあげましょう。

プロバイオティクス」は涙やけの予防に役立つことがあります。FortiFlora、Prostora、Proviableなどの動物用プロバイオティクスを試してみてください。

涙やけの治療に、タイロシン、テトラサイクリン、その他の抗生物質をコゼットに与えないでください。美容目的で抗生物質を使用すると、細菌が耐性を持つようになり、将来的に問題を引き起こす可能性があります。

 

Q: 私は敷地内をうろつく人懐っこい雄に餌を与えています。数日前、その猫の頭部と首の側面に腫れがあることに気づきました。今日、その腫れはかなり小さくなりましたが、悪臭を放つ黄色いネバネバしたものが厚く覆っています。これは何でしょうか? また、どうすればよいでしょうか?

A: その野良猫が他の動物と喧嘩をし、化膿した噛み傷を負ったようです。化膿とは、噛み傷の際に口腔内の細菌が皮膚の下に「注入」されることで形成される膿の塊です。

膿瘍は、猫に最もよく見られる細菌性皮膚感染症で、猫の皮膚は丈夫で弾力性があるため、刺し傷がすぐに塞がり、細菌が皮膚の下に閉じ込められてしまうために起こります。細菌が増殖し、白血球が侵入者と戦うためにその部分に集まってくると、膿瘍が腫れあがります。

最終的には破裂し、黄色がかった茶色の濃厚で悪臭を放つ膿が皮膚の上に放出されます。

放し飼いにしている雄猫を捕まえられた場合は、獣医のもとに連れて行き、傷口を徹底的に洗浄してもらい、必要に応じて排液管を挿入し、抗生物質を投与してもらいましょう。

また、獣医はあなたの猫に狂犬病の予防接種を行い、猫同士の喧嘩で感染する可能性のある猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスの検査を行い、また、猫同士の喧嘩や噛みつきを防ぐために去勢手術を行うこともできます。