インターポール、執行委員に中国公安部高官選出 権限悪用の恐れ
国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)は25日、イスタンブールで開催された年次総会で、中国公安部の胡彬郴副局長を執行委員に選出した。米欧や日本が加盟する国際的な議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)は同日、中国が香港人やウイグル人の反体制派にICPOの権限を悪用する恐れがあるとして強い懸念を表明した。
ICPO執行委員会は13人で構成され、事務総局を監督する役割を担う。胡氏は同委員会のアジア代表として選出された。任期は3年。ICPOは逃亡犯罪者の手配書を発行し、指紋やDNA情報などを共有するデータベースを管理しているため、人権団体などは中国の権限悪用を避けるためにも中国代表の当選阻止を訴えていた。
IPACは選出結果を受け、「中国がICPOの権限を悪用し、海外に住む何千人もの香港人やウイグル人、反体制派などをさらに深刻なリスクにさらすことになる」と声明を発表。中国共産党政権がICPOを抑圧政策の手段として使用することを認めたことになると非難した。また、中国共産党による脅迫から海外に逃れた反体制派や活動家を保護する必要性を訴え、各国政府に中国や香港との犯罪人引き渡し条約を撤回するよう求めた。
関連記事
中国共産党の工作員が、米AI「Claude」を悪用して法輪功学習者やNTD、宗教指導者らを組織的に監視していたことがAnthropicの報告書で判明。AIの安全対策をすり抜け、大量の調査調書を作成していた実態に迫る
中共の情報収集が、工作員中心から企業、ドローン、サイバー空間を利用する「分散型」へと広がっている。米国で相次いで明らかになった事例と、防諜当局が警戒する新たな情報網の実態を追う
米下院外交委員会の小委員会が、米国内における外国勢力の影響工作をテーマに公聴会を開催。中国共産党やキューバ、イランに関連する活動、ネビル・ロイ・シンガム氏をめぐる資金ネットワークを議論する見通しだ
ルビオ米国務長官は9月10日、南米3カ国歴訪の最終地ペルーでフジモリ大統領と会談した。麻薬対策や移民、貿易に加え、中共による南米での影響力拡大への対抗姿勢を示した
米元運輸長官・労働長官のエレイン・チャオ氏が、中共政府系組織に関連する複数の役職に名を連ねていたと米メディアが報じた。チャオ氏側は全面的に否定している