官邸でジョン・アクイリノ米インド太平洋軍司令官による表敬を受ける岸田文雄総理大臣(首相広報室提供)

米インド太平洋軍司令官、岸田首相らと会談 中国の進出に「深刻な懸念」

訪日中のジョン・アクイリノ(John C. Aquilino)米インド太平洋軍司令官は11日、岸田文雄総理大臣、岸信夫防衛大臣、そして林芳正外務大臣と会談した。日米双方は中国による軍事力を背景とした現状変更の試みに対する深刻な懸念を共有し、抑止力の更なる強化に向けて緊密に連携することを確認した。在日米軍再編についても意見を交わした。

岸田文雄首相はアクイリノ司令官の訪日を歓迎するとともに、「日米の協力を一層進めることによって、『自由で開かれたインド太平洋』を実現し、地域、そして国際社会の平和と安定に向け協力していきたい」と述べた。

会談のなかで、双方は中国による一方的な現状変更の試みに対する深刻な懸念を共有した。また、核開発やミサイルの発射実験を繰り返す北朝鮮の情勢について意見交換を行った。

▶ 続きを読む
関連記事
民主党の現職議員6人(元軍人・CIA出身)が「違法命令が出たら拒否せよ」と軍人に直接呼びかけるビデオを公開。トランプ大統領はこれを「反逆行為」「死刑に値する」と猛非難
ペンタゴンは6つの重要技術分野を新たに指定し、AIや量子、極超音速兵器など最先端技術への研究開発資源を集中させる方針を打ち出した。
トランプ氏はベネズエラ軍事行動を「ある程度決めた」と発言。麻薬密輸阻止の成果を強調しつつ、陸上攻撃示唆。米空母群がカリブ海に到着し、ベネズエラ軍20万人動員と対峙。
中国J-35戦闘機が空母からの離艦に成功したが、米元F-35指揮官は技術や運用面など多くの課題が残ると指摘した。
米陸軍は今後2〜3年の間に、少なくとも100万機の無人機を調達する計画を進めている。その後も数年間にわたり、年間50万機から最大数百万機を追加購入する見通しで、これは現在の年間約5万機という調達の規模を大幅に上回るものとなる。ドローン分野でも、軍備を拡張する中ロに対抗する狙いだ。