英空母が横須賀に寄港 4日から9日まで 駐日英国大使「日英安全保障は新たなレベルに」
英海軍空母クイーン・エリザベス打撃群の横須賀港寄港(4日〜9日)について、防衛省南関東防衛局からの情報が横須賀市を通じて発表された。英空母打撃群は7か月にわたるアジア方面派遣を実施しており、今夏はインド太平洋地域で自衛隊を含む米国やオランダなどの同盟国やパートナー国との多国間演習を継続して行なっている。
横須賀に寄港するのは、英空母ほか英補給艦「タイドスプリング」と蘭フリゲート艦「エファーツェン」の計3隻。空母と補給艦は米軍横須賀基地に、フリゲート艦は海自横須賀基地に寄港する。発表によると、補給艦とフリゲート艦の乗組員は下船する予定だが、それぞれの施設からの外出はないという。
防衛省は、岸防衛相が6日に海自横須賀基地および米軍横須賀基地へ英空母などを視察すると発表した。
駐日英国大使館は、今回のクイーンエリザベス打撃群の日本寄港について、「日本との緊密かつ永続的なパートナーシップと、インド太平洋地域の海洋安全保障に対する英国のコミットメントを力強く示すもの」とコメントした。
ジュリア・ロングボトム駐日英国大使は、「英国はインド太平洋地域の平和と安定のために尽力している。日本と志を同じくする民主主義国である英国は、サイバーセキュリティや気候変動などの共通の国際的な課題に対応し、貿易や知識の自由な流通を促進するグローバルなシステムを強化することを約束する」と声明を出している。
「日英関係には長い歴史がある。今回の寄港は、日英の防衛・安全保障関係が新たなレベルに引き上げられたことを意味する」とも表現した。
英空母打撃群は向こう数週間にわたり、自衛隊とともに二国間の海上・航空演習を行う予定だ。空母随行艦の英海軍艦艇である「ケント」と「リッチモンド」は8月、佐世保港に寄港した。
(佐渡道世)
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