米バージニア州で、水に溺れた小鹿を、勇敢な犬が「救助する」という不思議な美談がありました。(写真は本文と関係ありません)(edb3_16 / PIXTA)

「溺れた小鹿を助けた犬」森と湖水の不思議な物語

日本の皆さん、こんにちは。

私は、米バージニア州に住む海兵隊の退役軍人で、ラルフ・ドーンと言います。

今は妻とともに、水ゆたかなこの土地で、静かなセカンドライフを楽しんでいるところです。そんな私が先日、実際に目にした話を写真つきでフェイスブックに載せたところ、少なからぬ反響があったので、日本の皆さんにもシェアいたしましょう。

あれは確か、6月2日朝のことでした。我が家の一員であるハーレー(彼は私の「息子」で今年6歳のゴールデン・ドゥードルです)の姿が見えなくなったので探していたところ、なんと家の近くの湖で見つけました。

そこで見たのは、湖に飛び込んだハーレーです。懸命に泳いでいく先には、もう一つの小さな命がありました。なぜそこにいたのかは分かりませんが、鹿の子どもが、水面でもがいて溺れていたのです。

おお、我が「息子」が、今まさに「救助」に向かおうとしている。

元海兵隊の私は、ハーレーの勇敢な行為を誇らしく思いました。そして、その結果はどうなったかと言うと、ハーレーは見事に小鹿を救助して、岸辺まで連れてきたのです。

小鹿は、本当にこの世に産まれて数日ほどの幼鹿でした。がたがた震えながら、怯えた目を四方に向けて母鹿を探しています。ハーレーは、その子を優しく抱くように体を寄せ、舌で小鹿の全身を舐めて介抱しています。

「種類の異なる動物が、これほど相手の不幸な境遇を理解して(あるいは感知して)助けようとするのか」。不思議な光景でしたが、これは私が実際に見たことなのです。

しばらくすると、森の中から母鹿が現れました。離れたところから、じっとこちらを見ています。

私は、ハーレーを抱いて、その場を離れました。母鹿が小鹿を連れて森へ帰って行くのを遠くから見届けた後、家に戻りました。ハーレーには、人命救助の「勲章」を授与するつもりで、ごちそうを食べさせてやったのは言うまでもありません。

翌朝のことです。私はリビングで、妻とともに朝食後のコーヒーを味わっていました。

するとハーレーが突然、何やら慌ただしくリビング内を動き回り始めたのです。

屋外を気にしている様子でしたので、ドアを開け、外に放してやりました。ハーレーがまっすぐ走って行った先には、湖畔の森があります。なんとそこに、昨日の鹿の親子が来ていたのです。

ハーレーと小鹿は、再会した仲の良い友達のように、じゃれ合い、お互いを鼻で嗅ぎあっています。私は、しばらくの間、彼ら「二人」を自由にさせていましたが、ころあいを見て、ハーレーだけを連れて家に戻りました。鹿の親子は、その日の夕方ぐらいまで、その付近にいたようです。

以来、あの鹿の親子の姿を見ることは、なくなりました。

(翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
ひまし油は古くからさまざまな健康トラブルに使用されてきました。現代でも、自然療法士やホリスティックケアの専門家が、ひまし油パックを活用して免疫サポートや便秘解消、ストレス軽減など、多くの効果を得るためのサポートを行っています。
新たな研究で、子どもが使用するスキンケア製品がホルモンバランスを崩す化学物質を含む可能性が指摘されました。子どもの健康リスクを減らすため、製品選びのポイントをご紹介します。
ミラノといえば高級ブランドが思い浮かぶかもしれませんが、実はそれだけではありません。24時間で楽しめる歴史的な名所や自然、美術館など、さまざまな魅力が詰まった都市です。
アメリカで依然としてエリス変異株が主流である中、科学者たちは新たなCOVID-19変異株「ピロラ」(BA.2.86)に注目しています。ピロラは多くの変異を持ち、免疫回避の可能性が指摘されていますが、感染力は低い可能性もあります。現在のワクチンや治療法が効果を持つことが期待され、今後の監視が続けられます。
マディセン・ウィルコックスさんと夫のダリンさんは、胎児チャーリーが致命的な診断を受けた中で、信仰に基づいた選択をしました。彼らは困難な状況下でも妊娠を続けることを決意し、この経験が家族全体にとって大きな教訓と祝福をもたらしたと語っています。