12歳の少年が祖父の夢を叶える:アンティークの戦闘機で飛行

 

祖父を喜ばせるために、少年は祖父の戦闘機飛行を叶える

12歳の少年は、祖父の生涯の夢である戦闘機で飛行する夢を実現させようとしました。昨年、祖父のマルコム・ハンソンさんは、奥さんがアルツハイマー型認知症で老人ホームに入居して以来、悲しみに暮れていました。12歳のハリソン・ガーニー君は、孤独な祖父を励ますため、元気づけてあげなければと感じていました。

ハンセンおじいちゃんは、第二次世界大戦中の少年時代に、ロンドンに住んでいたこともありました。 1945年のある日、頭上で繰り広げられた戦闘機の空中戦を目の当たりにして以来、戦闘機が好きになり、スピットファイア(英国の単座戦闘機)のファンになったそうです。

祖父の夢が、スピットファイアで空を飛ぶことだと知ったガーニー君は、80歳の誕生日に祖父の夢を実現させてあげたいと思いました。そのため、ガーニー君は資金調達のために、家の庭で雑用をしたり、人の家の庭仕事をしたりしていました。

また、ガーニー君はイギリス国内の空港や、スピットファイアを所有する個人に手紙を出して協力を求めました。手紙には、「祖父がこんなにも悲しんでいるのを見て、心が痛い。再び笑顔にしてあげたい。」と書かれていました。

ウェスト・サセックス州にあるグッドウッド飛行場のオーナーは、この手紙に感銘を受けました。そして、祖父と孫をスピットファイアに搭乗する夢の旅の手助けをすることにしました。

5月28日(金)にハンセンおじいちゃんは、ついに念願の戦闘機に乗り、自ら操縦することができました。 祖父は「今まで経験したことがないほど素晴らしいものだった。生涯の夢が実現したんだ!ハリーは私が何を望んでいるかを知り、それを実現してくれた。 彼はそれをやり遂げようと決意した。 彼のことをとても誇りに思っている」と語りました。

ボールトビー・フライト・アカデミーのスタッフも、この少年の手紙に感動し、1940年代のホバー機でおじいちゃんを空へ連れて行ってくれることになりました。

「ハリーはおじいちゃんによく似ている。彼は手紙を書き、それを送る場所を探すのを手伝ってほしいと言ってきた。 その手紙を読んだとき、私は涙を流した。おじいちゃんに喜んでもらいたかったのよ」とガーニー君の母親は言いました。

(翻訳 井田)