ブリンケン米国務長官は8日、中国の人権派弁護士を支援する声明を発表した(ALEX BRANDON/POOL/AFP via Getty Images)

「709事件」6周年、ブリンケン氏が声明「人権弁護士を常に支援」

アントニー・ブリンケン米国務長官は現地時間8日、中国で300人超の弁護士が一斉に逮捕された「709事件」から6周年を迎えるにあたって、中国の人権派弁護士を支援する声明を発表した。中国政府に対して、拘束または投獄された弁護士を釈放し、弁護士資格を復活させるよう呼びかけた。

ブリンケン氏は声明の中で「中国当局によって不当に拘束、尋問、投獄された300人以上の弁護士および人権擁護者に敬意を表したい」と述べた。

弁護士を対象とする弾圧について「中国の法制度に基づいて活動する人々をターゲットにした威嚇、弾圧運動を中国政府が発動した」と当局を批判した。

一部の弁護士は逮捕後、起訴された。彼らの活動を制限するため、当局は彼らの弁護士資格を剥奪した。

ブリンケン長官は声明で「中国当局に拘束または投獄された人々を釈放し、その弁護士資格を復活させ、また彼らの家族が嫌がらせを受けないように」と呼びかけた。

「中国は同胞の法的救済を求める弁護士や人権活動家を標的にした。その行為は社会の安定と法の支配を損なっている」

ブリンケン氏は最後に「米国は、より公正で安定した豊かな社会を築こうとする勇敢な人々を常に支援する」と述べた。

「709事件」とは2015年7月9日~9月11日にかけて、中国政府による国内人権派弁護士らの一斉拘束事件である。人権派弁護士、活動家合わせて300人超が拘束され、習近平政権による民主派や人権派への弾圧を象徴する事件とされている。

その後、人権派弁護士の江天勇氏、周世鋒氏、王全璋氏、李和平氏、謝燕益氏、謝陽氏、李姝雲氏、王宇氏、包龍軍氏、李方平氏、隋牧青氏、陳泰氏らは「国家政権転覆罪」などで実刑判決を受けた。

昨年の「709事件」5周年の際には、マイク・ポンペオ(Michael Pompeo)国務長官(当時)が未だ鎮圧を続ける中国当局を非難する声明を発表した。中国に対し、国際的な人権に関する義務と公約を果たし、中国における法の支配を確実に行なうよう求めた。

(翻訳編集・李凌)

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