6億年前の人類の化石
2017年、南極で恐竜が生息していた証拠を探していた古生物学者のグループが、ホイットモア山脈の堆積岩の中に人間の化石と思われるものを2つ発見しました。中には人間の骨格にそっくりなほど鮮明なものまでありました。ただ、サイズが少し小さいのです。
英国のケンブリッジ大学のマーリー博士は、“化石を測定したところ、少なくとも6億年前のものであることが確証できる”と述べました。さらに、“骨の研究結果から、霊長類ではなく、間違いなく人間のものであることが分かった”というのです。
その後、化石はワシントンD.C.の国立古代学研究所に送られ、さらなる分析が行われました。
“この化石の中の人は小さすぎてお人形みたいだ。それに、カブレラ・ストーンに描かれた人々は恐竜並みに大きい。これは何かの間違いではないか”と疑問に思う人もいるでしょう。
実際、巨人と小人はいなかったわけではありません。 例えば、『山海経』には巨人のクアファがいると書かれていますし、『太平広記』には「鶴の共和国」という身長が3センチしかない小人の国があるとも書かれています。現代ではどこにもいなくなっただけで、大昔に存在しなかったというわけではなりません。
ですので、地球の長い歴史の中で、大小さまざまなサイズの人間が登場することはありうるのです。
考えてみると、地球が1回自転すると1日が経過し、太陽の周りを1周回ると1年が経ちます。1年のうち、農家は春に植えて秋に収穫し、冬になると、全てが枯れて休息に入ります。その年の収穫の良い作物の種を保存して来年も植えます。 あるいは、改良された品種があるかもしれないので、それを植えてみるのもいいかもしれません。
では、銀河系の中の太陽系の軌道と、全宇宙の中の銀河の軌道では、もっと大きな季節の交替があるのではしょうか? もしそうなら、自然界にも春に植え付け、秋に収穫する農民役がいるのかもしれません。私たち人間を含むすべての種を毎年の春に蒔いた後、夏に成長して、秋に実って頂点に達し、そして、冬には収まり、また次の年が来るのを待ちます。翌年には元の種を蒔くかもしれないし、違う種に変わるかもしれません。それはもう種を蒔く方の気分次第です。
もしかしたら、私たちが複雑に考えすぎただけで、実は、生命は意外と簡単でできているのかもしれません。
(完)
人類は恐竜と共に生存したことがあるのか?(三)神秘的な「カブレラ・ストーン」
https://www.epochtimes.jp/p/2021/07/75524.html
(翻訳 天野 秀)