米国コネチカット州に住む、中国系の3歳の女児が、ピアノを習ってわずか半年で、全米の有名な国際音楽コンクールで1位を獲得。今年11月、カーネギー・ホールで公演する予定(写真は本人ではありません): Satoshi KOHNO / PIXTA

「3歳女児。ピアノ習って、わずか半年」 最年少の天才ピアニスト出現

米国に在住する中国系の3歳の女児が、昨年からピアノを習ってわずか半年で、全米の有名な国際音楽コンクールで1位を獲得。今年11月、ニューヨークの著名な音楽の殿堂、カーネギー・ホールで演奏を披露する予定という。

今年3歳になる女児、謝心遥(Brigitte Xie)さんは「最年少の天才ピアニスト」。身長はグランドピアノの天板の高さほどもなく、指を開いた手幅もまだ足りず、足はペダルから遠い。しかしそれらは、彼女がピアニストであることを妨げるものではない。

総合メディアの報道によると、コネチカット州出身の謝心遥さんにはピアノの才能があり、ピアノを習ってわずか半年で、全米の有名な国際音楽コンクールで1位を獲得した。今年11月には、最年少のピアニストとしてニューヨークのカーネギー・ホールで公演する予定という。

謝心遥さんの両親によると、娘がピアノを習い始めたのは昨年の夏。コロナ禍で外に出られない期間に、娘が自宅で学べることはないかとの思いから、ピアノ教師である張峰さんの指導を受けることになった。

謝心遥さんは始めオンラインで、録画のピアノレッスンに参加しただけだったが、彼女がピアノに深い興味を示したため、両親は張先生に対面で指導してもらえるようにした。

不思議なことに、先生の家ではじっとしていられないこの2歳の女児は、ピアノの前に座り、小さな指を白と黒の鍵盤の上に置くと、全く別人になる。まるで長年レッスンしてきた上級者のように、ピアノの鍵盤の上を彼女の小さな指が飛ぶように舞った。

かつて多くの世界的な栄誉を獲得した張峰先生も、非常に驚いたという。「謝心遥は本当に特別です。彼女は、私の弾く模範演奏を真剣に見て、それをよく真似して学び取っていきます。3歳の子どもとしては、本当に不思議なくらいです」と張先生は言う。

張先生は2020年12月、6歳から22歳の米国の青少年を対象とするエリート国際音楽コンクール(Elite International Music Competition)に、まだ3歳の謝心遥さんを最年少で出場させた。彼女の堂々たる演奏は見事に審査員の心を打ち、コンクールの一等賞を獲得した。

その後、謝心遥さんは米国国際音楽人才ピアノコンクール(American ProtégéInternational Music Talent Competition)および全国青年マエストロコンクール(National Young Maestro Competition)にも出場して、いずれも優勝。

謝心遥さんを含む、米国国際音楽人才ピアノコンクールで好成績を収めた子どもたちは、11月22日にカーネギー・ホールで公演する予定になっている。その時、4歳になっている謝心遥さんは、モーツアルトの曲を演奏するという。

(翻訳編集・鳥飼聡)

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