パブリックドメイン

【画壇逸事】唐寅、絵画を学ぶ

唐寅は明時代の人で、字は伯虎、「明四家」の一人であり、「江南第一の才子」と号された人物である。唐寅は、若年期に沈周を師として絵画を学んだと伝えられる。

年月が過ぎるのは早いもので、瞬く間に一年が過ぎ、唐寅は自分の絵画はすでに素晴らしくなり、少なくとも師匠の描く画と大差はないと考えるようになった。唐寅は自分の作品を見れば見るほど満足し、「免許皆伝」を許されてもいいだろうと思い、師匠の元を辞して故郷に帰って家族と過ごすことができるはずだと考えた。

唐寅の言葉を耳にした沈周は、何も言わず、ただ慣例に従って、唐寅への餞別として、酒や肴を準備した。しかし彼は普段ほとんど誰も出入りすることのない部屋の中で用意した。唐寅は部屋に入り、この部屋は尋常ではないことに気付いた。窓は無いのに出入口が4つもあり、木製の出入口から外を見通すことができる。外には非常に風流な庭園があり、緑の柳や赤く美しく咲いている花、泉や滝、石山などあるべきものは全て備わっていた。唐寅は目の前の景色に引きつけられ、思わず出入口から外に出て庭の素晴らしい景色を見ようとした。ところが、ひとつひとつの出入口の所で壁にぶつかり、この時に初めてこれらの全てが師匠である沈周が描いた画であったことに気付いたのである。

▶ 続きを読む
関連記事
二百年同じ井戸水で豆腐を作る京都の職人や、一生ものの伝統工芸品。効率よりも誠実さを選び、自らの心を映す「ものづくり」の姿勢から、世界中を惹きつけ信頼される日本固有の「信」の精神を紐解きます
テスラのCEOのイーロン・マスク氏の面接方法は独自のもので、その中でも特に好んで尋ねる一つの質問は、うそをついている人物を見分けるのに役立つことが研究でも確認されている。その方法とは
激闘の直後も更衣室を清掃する日本代表と、スタンドのごみを拾うサポーター。勝敗を超え、静かに受け継がれる「礼」と他者への敬意の美徳が、一枚の畳まれたタオルを通じて世界中の人々に深い感銘を与えている
喉の乾き、だるさ、イライラが気になる処暑。冬瓜とゴーヤを組み合わせるだけで、夏の名残の熱を冷まし、初秋の体を整える食卓に。
50歳を過ぎると、体重よりも大切なのは「脂肪を減らし、筋肉を守ること」。食事と筋トレの見直しが、動ける体を支えます。