医学古今

肝臓から月経不順を治す

多くの女性を悩ませる生理痛。現代医学では、痛み止めを処方するしか方法がありません。一方、漢方医学においては肝臓が月経、妊娠、出産、おりものなどの生理および病理に深く関わっていると考えられています。「腎」は男性の先天であり、「肝」は女性の先天であるという言い方もあります。つまり肝臓は、女性の元気の源なのです。

月経周期は肝臓の蔵血(ぞうけつ、血液を貯蔵する)と疏泄(そせつ、気の流れを調節する)の生理機能の影響を強く受けているため、月経不順を治療するには、肝臓を考慮する必要があります。

肝の蔵血が不足している状態を、肝血虚(現代医学の貧血とは違う)といいます。経血の量が極端に少なくなったり、月経周期が遅れたり、あるいは一時的に止まったりすることがあります。同時にめまい、不眠、目の乾燥、目のかすみ、髪の乾燥、皮膚の乾燥と掻痒、爪が薄く折れやすい、手足のしびれ、筋肉の引きつりなどの症状を伴うことがあります。治療は四物湯がよく使われます。鍼灸治療では足三里、三陰交、太衝、肝兪などのツボを使います。

▶ 続きを読む
関連記事
食事を我慢し、運動を頑張っているのに、なぜかやせない――その原因は「頑張りすぎ」にあるかもしれません。ストレスを減らし、代謝を整えながら自然にやせるための、今日から無理なく続けられる10のコツを紹介します。
暑い環境での運動は、体温上昇や腸への負担、炎症反応を引き起こすことがあります。植物由来成分やプロバイオティクスが、熱ストレス対策に役立つ可能性を紹介します。
ゴースティングは、理由や区切りがないまま関係が終わるため、反すう思考や自己否定を招きやすいといいます。拒絶より立ち直りにくい理由と、心を整理するヒントを紹介します。
骨や筋肉の減少は、単なる加齢だけで起こるものではありません。運動負荷、栄養、睡眠、ストレスなどを見直すことで、骨折や転倒を防ぐ体づくりにつながります。
サケの赤い色素として知られるアスタキサンチン。目や肌、脳、心臓の健康に役立つと注目されていますが、宣伝どおりの効果は期待できるのでしょうか。食品とサプリの違いを含め、科学的根拠から実力を検証します。