周王朝800年の礎
太公望・姜子牙 周文王に軍師として迎えられる
姜子牙はまたの名は呂尚と呼ばれ、一般的に太公望として知られています。殷王朝の末期に生まれ、傑出した才覚と遠大な計略の持ち主だった呂尚は、常に民のことを考え、自分が立てた手柄や功績を自慢することは一度もありませんでした。周国の文王が仁徳の持ち主だと知った姜子牙は渭水(黄河の支流の一つ)の河畔で、釣りをしているふりをして、周国の文王に重用されることを待ち望んでいました。
ある日、文王は狩りに出かける前、占い師から「今回の狩りの収穫は、龍でも豹でも、虎でも熊でもありません。王が大業を成し遂げることを補佐できる人材です」と言われました。この言葉を聞いた文王は夢の中で先人に「聖人が現れるころ、周の時代は繁栄を迎える」と言われたことを思い出し、歓喜の気持ちを抱いたまま狩りに出かけ、渭水の河畔までやってきました。
王族の身なりをした人が歩いてきたのを見た姜子牙は、自ら文王に話かけました。姜子牙の話を聞いた文王は驚愕しました。毎日釣りをしている、このみすぼらしい老人が、天下の形勢や国家を治めることについてこれほど詳しいとは思いもよらず、姜子牙が陰陽や五行の術にも通じ、兵法も得意であるのに気づき、文王は内心で感服しました。
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