≪医山夜話≫ (2)
医者―命に関わる職業
唐の皇帝・李世民が全国に医学校を設置し、そこで医学を学ぶ学生は「医者」と呼ばれるようになった。後世になって、いわゆる「医者」の意味は「医学を学ぶ学生」に限らず、「医学を業とする人」という意味も含まれるようになり、今日に至っている。
中国の古典によると、「医者」は「病気を治して患者を助ける人」であり、医学を業とするすべての人を「医者」と呼び、等級や地位の差などはなかった。
「漢方薬の聖人」と称される唐の医学者・孫思邈(そんしばく)は、「精」と「誠」を持って患者に接するべきだと論じた。つまり、「立派な医者になるには、精錬された医術と誠実な心が不可欠だ」と考えていたのである。明の医学家・徐春甫(じょしゅんほ)も、「医術に優れない医者は、誤って患者の命を奪うこともある」と言った。「軽い病気で命を落とすこともあれば、重病なのに治愈されることもある。その違いは、すべて医者にある」と述べたように、技術の劣る医者が患者を死なせることもあり、「精・誠」を持つ医者が重病患者の命を救うこともある。
関連記事
夜更かしは肌荒れや記憶力低下だけでなく、免疫や代謝にも影響する。中医学がすすめる4つの回復習慣を取り入れ、体への負担を最小限に抑える方法を紹介。
多くの人が人生の終盤でようやく気づく大切なことを、今から知ることはできます。時間・健康・お金・愛――後悔を減らし、自分らしく生きるための10の教訓を静かに問いかける一篇です。
長引く咳や息苦しさに悩んだことはありませんか。最新医学の現場で注目されるのは、意外にも「毎日の日光浴」。ビタミンDだけでは語れない太陽光の治癒力を、医師の臨床体験と研究から分かりやすく解き明かします。
子どもの学力低下、その一因はスマホかもしれません。最新研究が示すのは、わずかなソーシャルメディア使用増加でも読解力や記憶力に影響する可能性。家庭でできる現実的な向き合い方まで詳しく解説します。
食事をしても力が湧かない原因は、インスリンだけでは説明できないかもしれません。中医学の「脾気不足」という考え方から、代謝とエネルギー低下の正体に迫ります。