【ほっこり池】お父さん鯉
歌川広重の『名所江戸百景』。水道橋駿河台の一景には、画面いっぱいの真鯉(黒鯉)が描かれています。
下に流れる神田川。遠くには富士山。鯉といっても水中の魚ではなく、五月の江戸の空を元気に泳ぐ「鯉のぼり」です。緋鯉(ひごい)の鯉のぼりは、ありません。懐かしい唱歌では「大きい真鯉はお父さん。小さい緋鯉は子どもたち」で、お母さん鯉は入っておらず、まだ家族としてのワンチーム鯉にはなっていなかったようです。
そういえば昔、学校で父兄会だったものが父母会になって、今は保護者会。もちろん時代とともに名称が変わり、その概念も変えなければならない事物は多いでしょう。クレヨンの「はだ色」も今はないそうですね。
「でも、変わらぬ風景もあっていいんじゃない」と、今では珍しくなった鯉のぼりを見上げて、つぶやいています。
(慧)
関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。