1999年4月25日。「法輪功の信者1万人が、北京の中南海を包囲して政府に抗議」と、日本の各紙やテレビが伝えました。
当時、私はまだ法輪功をやる人間ではなく、そうした新聞やテレビを見ていただけですが、今思うと、全く的外れな報道だったと言うしかありません。
「ちょっと中国史の知識がある人」が、かえって誤解しやすいのです。言った人の名前は控えますが、あるコメンテーターは「清末の太平天国の乱のようだ」などと言うのです。
あれは合法かつ平和的な請願です。「組織的に動員した」と見えたようですが、違いますよ。当時、北京市内だけでも50万人はいたという法輪功学習者です。動員しなくても、1万人ぐらい簡単に集まるのです。
彼らは、静かに時を過ごし、夜にはゴミ一つ残さず解散しました。これのどこが「抗議」でしょうか。
(慧)
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