【医学古今】
目の奥の痛みに鍼灸治療
眼の奥の痛みには頭痛もしばしば見られます。症状が両目に現れる場合もあれば、片目だけの場合もあります。肩こりを伴う場合も少なくありません。
漢方医学では、目の症状は肝に関係が強いから、鍼灸治療の場合、肝経のツボを取る場合が多いのですが、体質の状況に合わせて、肝経のツボ以外に、胃経や腎経、胆経、膀胱経のツボを取って治療する場合もあります。
最近治療した男性(30代)は、右肩甲骨内側縁から右頭頸部の凝りと痛みとともに右目の奥に痛みがありました。この患者に対して、肩頸部に刺鍼と温灸を行うと、肩頸部の痛みは取れましたが、右目の奥に痛みが残りました。
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。